長島◯ークスさんが投稿した13Bペリ・レーシングカー・ロータリーチューニングの怖さ・もはや普通の領域ではない・トライアンドエラーに関するカスタム事例
2023年08月25日 22時05分
みんながやってることやってもさ。
さて、RX-3サバンナのマフラー製作依頼ですが、ちょっと一筋縄では行かなそうなやつです。
ロータリーエンジン13Bのペリ加工というかなりチューニングされたエンジン。
水温の上昇に悩み、電動ファンをつけたり色々やったけど、今まで付けていたマフラーのパイプが細くて、排気で熱を捨てられないためエンジンに熱がこもることが原因だとかで、40パイのエキマニを60パイで作り直して、出口を75パイで出したいとのこと。
で、車高の確保のためなるべくフロアーに這わせて作って欲しいとのこと。
エンジン性能のことは全くわからないので言われた通りに作っていきます。
元々付いていたエキマニが上のもの。
下のものはRX-7(FC?SA22?)のもの。
クロスさせる場所が違うのでRX-3のエンジンとボディの隙間を通りません。
これを上のものと同じクロスの仕方に加工していきます。
クロスさせないと通らない上にパイプがかなり太くなるのでどこにも干渉させずにフロアー側へ通すのが大変そうです。
パッと見た感じ似たように見えますが、立ち上がる高さも全く違います。
現車合わせしながら作っていきますが、今回はメガネフランジのこともあり、既存のものを加工していくといった感じ。
出所もわからないどんなトラブルがあるかわからない中古品ベースを加工するのはリスクが高いため、通常はやりません。
これで、60パイのパイプで細い隙間をギリギリ交わす取回しが完成。
後から触媒が付けられるように、触媒ストレートを付けて、それに排気温度センサーを取り付けられる部品を溶接。
で、触媒ストレートより先も作って完成。
上が新しく作った太い仕様
下が今まで付いてた細いもの
で、依頼通りバンテージを巻いて。
そしたらまさかのエキマニの真上のフロアーの温度が上がり過ぎて、フロアーに貼ってた耐熱シートみたいのが溶けて煙が上がってあわや火事寸前。
放射温度計で測ったら、エキマニはバンテージ上からでも350℃を超える状態。
少しかすめてるフロアーを叩いて隙間を作れば多少変わるかなと思い、一度エキマニを外してみると…
中古を使用していた部分の金属が脆化したのか、ヒビが入り溶接で止めようとしてもその横が裂けてきてしまう始末。
こういうことがあるので謎の材質どのくらいの使用だったのかがわからないものは怖い。
金属がしっかりしていて修理できるレベルのとこで切断し、なんとか補修してもう一度取り付け。
フロアーを叩き、かなりフロアーとのクリアランスは取れたんですが、それでもやはり排気温度が高すぎてフロアーがアツアツになってしまう状態。
せっかく作りましたが、エキマニの取り回しを変更し、車高を少し上げることを前提に、少しフロアーから離して再度1から作り直すことを決めました。
この作業が終わり次第、次の依頼の作業を入れていこうと思ってましたが、この作業の延長が決まってしまったため、申し訳ありませんが1ヶ月ずつくらい予定が伸びていってしまいそうです。
お待ちしていただいてる方々申し訳ございません。