アルトバンのSIRAKOBATO超理論・コアンダ効果・スイングバイ・減圧・粘性に関するカスタム事例
2022年09月24日 07時24分
今すぐにも実験できる方法
それは
親指以外の4本指を閉じて
手のひらの方向に
横に移動する
そうすると手の甲の産毛が
立つような感じに後ろに引っ張られる
そのように感じるはずです
手のひらより
手の甲の方に空気の流れが
感じられる
つまり手を横に移動したとき
空気が当たる手のひらより
空気が後ろに流れる手の甲の方が
移動するときに影響を与えている
なぜそのようなことが起こっているのか
それは手を横に移動させた時に
空気の流れる手の横の部分で
空気の粘性によりコアンダ効果が起き
その曲げられた空気は
スイングバイによってスピードを上げ
空気を引っ張ることになる
空気は圧縮性なので
引っ張られることにより減圧し
手の甲の部分が負圧になる
負圧になることと
スピードが上がることによって
手のひらより
手の甲に力の違いを感じることができるのです
では次に
手のひらと同じぐらいのサイズの
箱の蓋を用意して
その中に手を入れ
横に移動させてみましょう
どうですか
手の甲に感じる
産毛が立つ感じ
少なくなるのが分かりますよね
これは空気の流れが
箱の端の部分で離れるので
コアンダ効果が起きず
後ろに空気が流れていきます
そのため
手の甲のところの負圧が
箱を使うことにより少なくなり
手の甲で感じる空気の流れが
弱まるのです
このような現象によって
負圧が物体の空気抵抗を上げている
そのように説明している
解説などが多いのですが
実際にはそうではなく
負圧よりコアンダ効果の方が
後ろに引っ張る力が強い
どのように考えれば良いかと言うと
負圧が起こっている所には
コアンダ効果が起きている
逆に考えれば良いのです
「2BOX車型の車両空気抵抗低減技術」(トヨタ自動車:独立行政法人海洋研究開発機構サイトより引用)
例えばトヨタから出しているこの資料
ケース2のハッチバックの寝ている
車体デザインの場合
赤丸を付けたところに負圧が起こっていますよね
つまり横の角にコアンダ効果が起こっているのです
図の比較の場合は
上の後ろが立ったデザインより
後ろの窓がの部分が寝ているので
空気の粘性により横の空気が
車体に沿うように空気が流れる
そのためコアンダ効果がより多く発生し
負圧が生まれる
そのため強いコアンダ効果により
空気抵抗が大きいのです
この横の図で
もっと注目すべき点があるのです
それはこのタイヤの前の負圧
この図は実は中央断面での空気の負圧なのです
ですのでタイヤの影響での負圧ではない
どうしてこんなところに負圧が
タイヤとタイヤとの間には
サスペンションを固定している
クロスメンバーがありますよね
そう、これはクロスメンバー前方で
起こっている負圧なのです
負圧が起こっているということは
コアンダ効果が発生しているのです
物体の前方に起こっている
コアンダ効果は斜め前方に力が加わる
そのように説明しましたよね
つまり車体下のクロスメンバーのところに
前方への力が加わっている
この前方へ力、利用すべきですよね
そう、クロスメンバーのところに
アルミテープを
アルミテープを使うことによって
コアンダ効果は強くなりますので
クロスメンバーの空気の当たるところに
アルミテープを貼ると
強い効果が生まれるということです
また静電気によって
縛られた鉄の部品は縮みます
そのことはサスペンションバネに
アルミテープを使うと車高が上がる
そのことで確認ができると思います
クロスメンバーのところに
アルミテープを貼ることによって
鉄の部分の縛りが解かれ
クロスメンバーを支える部分が密着するのです
そのことで足の剛性を上げることも
SIRAKOBATO魔改造の場合は
「秘密の液体」で静電気を除去しています
これは本当に強烈に静電気を除去できるのです
クロスメンバーに秘密の液体を塗ることによって
足元に強い剛性を感じることができ
その変化によってサスペンションがよく動くようになり
乗り心地が良くなるのです