イグニスのGPSレーダー探知機・取締に関するカスタム事例

画面なし、レーダー波の探知はできないモデルで、GPSデータに基づいて発報する。GPSデータは吊るしの状態で16,000件以上とのことだが、データ更新すれば上位機種との差は無い。データ更新は月1度、ユーザーがパソコン等でDLし、マイクロSDカード経由で本体を更新する。
レーダー波については、今や感知した時には既に遅しと言われ、移動式に関しては感知もできない物もあるとの事で、データの充実に頼るしかない。車の状態情報はOBD2アダプタとアプリで代用できる。ドラレコ連携は画面にこれがオービスだよ、と出るくらい。となると上位機種との機能差は殆ど無い。

主に神奈川県と近県にて2ヶ月程、iPhoneのレー探アプリと併用。固定式オービスの警報は両者でほぼ一致している。しかし、取締情報については両者で警報が被ることもあるが、どちらか一方だけの発報が多い様に感じる。また被った場合も異なる種類の取締のことが多々あり、実際の取締に遭遇していないため、どちらが正しいか分からない。
警報は本体のスピーカーより発せられるため、車内環境次第で聞き取り易さの評価が分かれると思われる。私の場合は最大から1つ下げた音量で使用しているが、高速走行時は聞こえ辛く、停車中は若干煩い。

併用しているアプリはドラコミというiPhone専用のもの。
ベースとなる取締ポイントのデータは4,700件以上と、GR-81に比べてかなり少ないが、ユーザーが投稿した取締情報が1秒後には共有されるという、情報鮮度の高さが売りのアプリ。移動式オービスの出現が確認されれば即時反映されるためか、今のところアプリが「移動式」と発した場合、100 %GR-81は無反応である。ただしデータ件数が少ないことから、ユーザー投稿の少ない地方の網羅度に疑問があり、これ一本で行くには心許ない。
警報はCarPlayで車のスピーカーから発せられ、設定により発報中は他の音をミュートできるため、非常に聞き易い。

結論として、どちらも一長一短であるため、今後も併用して行かざるを得ない。
その程度の物であること、また上位機種にある付加機能は他の機器やアプリで満たされており、GR-81以上の物を購入する意味は無かった。私にとっては良い買い物であったと言えるだろう。

尚、アプリのユーザーが順調に増えて行けば、ハードウェアのレー探を超える情報量と精度が実現される可能性があり、レー探メーカー各社はレー探の在り方を変えて行く必要があると思う。