シビックの稲川淳二・文体模写に関するカスタム事例
2018年08月10日 23時03分
「もし稲川淳二がタイプRに乗ったら」
3年前くらいかなぁ。あるロケ先にね、マネージャーの車で行くことがありましてね、そのマネージャーの・・・仮にR君としておきましょうか。
車に乗り込むときに、その彼が言うんですよ。「稲川さん、横Gには強い方ですか?」って、こう言うんだよ 。おや~って思いましてねぇ。というのもね、根っからのジャイアンツファンの彼が横浜ジャイアンツなんて言い間違えるはずがないんですよ。
彼も疲れてるのかなぁなんて思いながら、とりあえず車に乗り込んだんですよ。そしたらね、私ぞっとしましたよ。シートの色が血に染まったように真っ赤だったんだ。う~わ~って思いながら運転席のR君をみたら、彼の様子がおかしいんですよ。金属製のノブを撫でながら急にアクセルをあおりだしたんですよ 。
怖いなぁ怖いなぁって思ってたら、次は急に前輪がスピンし始めたんだ。私もビックリしてね、あわててR君の方を見たんですよ 。そしたら彼、キツネに取り憑かれたみたいな顔して「FFですから」なんてワケの 分からないことを言いだしたんですよ。
これはおかしいなぁ、何かおかしいなぁなんて思ってたら、もう車が走り出しちゃいましてね。あっと言う間に、どれくらいかなぁ、時速100キロくらいかなぁ、物凄い速度に達したんだ。そのときね、私聞いたんですよ。エンジン音が変わるのを。ブーンって音がね、急にプオーンって音に変わったんだ。おかしいなぁ、こんなことってあるのかなぁ。
そしたらね、今度は急に車が変な動きをするんですよ。雨の日でもないのに、明らかに後輪がすべってるんだ。ぞぉーっとしてね、彼の口元をみたら何か呟いてるんだ。よーく耳を澄ませるとね、「タックイン...タックイン...」ってお経のように唱えてるんですよ。なぁんか嫌な感じだなぁ、気持ち悪いなぁって思いながら、彼の足元を見たら全くブレーキを踏んでないんですよ。そこで私は意識をなくしてしまいましてね、気がついた時にはなぜか予定よりも早く現場に着いてたんですよ。いやぁ~怖いですねぇ。
今日も私のくだらない遊びにお付き合いいただき、ありがとうございました😇