アルトバンのSIRAKOBATO超理論・ダウンフォース・フォーミュラーカー・コアンダ効果・気圧に関するカスタム事例
2022年10月04日 04時18分
昔の F 1にはエアロパーツなんか
付いてなかったですよね
今の F 1を見慣れた人は
こんな車ではどっかに
飛んで行っちゃうんじゃないか
そう思っちゃうんじゃないのかな
でもこのオープンホイールのタイヤ
むき出しのタイヤには
強力なダウンフォースが発生していたのです
それについて解説するのに
まずはフォークボール
フォークボールは縦の回転で
ボールの上側を前
下側を後ろに行くような回転ですよね
このような回転をボールに
与えることによって
ボールは下に落ちていくのですが
それは
空気との相対速度
空気と物体との相対速度
速度の差が小さいほど
空気は物体に沿うように流れる
以前そう話しましたよね
縦に回転しているフォークボールは
下側は後ろに回転しているので
空気との相対速度が低い
そのため空気はボールの下を
沿うように流れるため
空気は多く曲げられ
そこの場所でコアンダ効果が
そのため下側に力が生まれるのです
タイヤは、もちろん上側が速い
縦回転ですので
その場合も下側に力が生まれる
なおかつ
タイヤは地面に接触しているので
地面と接触している前側では
圧力が高くなり
後ろ側では
非常に低い負圧が生まれている
空気の流れは
気圧の高いところから低い所に流れますので
以前紹介した
空気の気圧変化のシュミレーション図を
タイヤの前の下では
高圧になっていますので
そこから上側に空気の曲がりが
ここでコアンダ効果が起きてますよね
特にタイヤが接触している後ろ側
その部分は非常に低い気圧になっていますので
横からそこの低い気圧の場所に
強烈な曲がりが起きている
そう、コアンダ効果によって
非常に強いダウンフォースが
生まれているのです
上の写真は
モナコGPのミラボーコーナー
少し下った、急激な右コーナーです
上の写真では
外側のフロントタイヤがかなり
ボトムしていますよね
内側のサスペンションを見ても
かなり内側が上がっているのが
わかります
それでもタイヤは地面を掴んでいますよね
これは強烈なダウンフォースが
タイヤで発生しているためです
このタイヤでのコアンダ効果
近代の F 1ではブラウンGPチーム
そのマシーン、ホイールに
カバーをつけていましたよね
このカバーによって
タイヤで起こるコアンダ効果を
増やしていたのです
カバーによって
タイヤの横の空気の流れをきれいにし
それによって
特にタイヤ後ろ下側で起こる
コアンダ効果を増やしていたんですね
今の F 1も
タイヤのホイールにカバーが
付いていますよね
そうコアンダ効果によって
今の F 1
タイヤにより強いダウンフォース
が発生しているのです
興味がある方
今回のシンガポールグランプリ
雨の予選になっていたので
タイヤの後ろ側の空気の流れが
目で確認できます
空気の流れがタイヤの中央に集まって
後ろに流れているのか分かるはずです
SIRAKOBATO魔改造
「魔改造アルトバン」
タイヤの後ろのフェンダーに穴を開けています
この穴によって
後ろに流れる空気の流れを作って
タイヤのダウンフォースを作っているのですが
実はもう一つ重大な効果が
その効果については次回😉