フィットのDTC・P2176・スロットルボディ・スロットルセンサー故障修理・DIYに関するカスタム事例
2024年06月25日 08時07分
はじめまして。トシと申します。車歴は、以下の通りです。 三菱 ランサー1800GSR -> ランエボV -> 日産 キューブ -> ホンダ フィットハイブリッドRS(GP4) 【CVT -> 6MT/セミAT】 趣味は、DIYを含むカスタムやモータースポーツ、ドライブです。気軽なコメント&フォロー、大歓迎です。と言いつつ、自身も無言フォローで失礼させて頂くと思いますが、宜しくお願いします。
CTの皆さん、こんにちは。
今回は、スロットル周りのトラブルシューティングです。軽症だった頃の初期症状としては「アイドリング不調」のみでしたが、続いて「断続的に突然アクセルが煽られたような症状」が出始めました。このため、スロットルセンサーが怪しいと考え、部品調達を考えていた矢先に「エンジン始動すら出来ない症状」が現れてしまいました。(タッチの差で「アウト」と言うやるせない残念な結果です。orz 加えて、エンジンチェックランプ点灯だけならまだしも、ここまで来ると深刻です)
ハンディータイプの簡易診断機によると診断コードはP2176で、『スロットルアクチュエータのアイドル位置学習不良』の表示です。不調期間中は、このコード以外にもスロットルセンサー絡みが疑われるDTCが出ていましたが、そちらは写真を撮り忘れました。
診断コードからみて故障原因は、スロットルボディ故障の他、配線不良や単なる汚れの蓄積等でもエラーが発生する可能性があります。しかし、日頃のメンテナンス状況から可能性を絞り込むと、装置故障以外は考えにくい状況です。
とは言え、スロットルボディは結構高額な組合わせ部品なので、確信が持てないまま新品発注はリスクが高過ぎです。まずは程度の良い中古部品を入手し、入れ替えを試してみました。
結果としては、中古品に入れ替えて症状が消えたので、予想がビンゴでやはりスロットルボディAssyの故障でした。しかし、問題はそれだけで済まされません。
愛車のスロットルは、SPOON製のビックスロットルボディ(左側)に交換済みなのです。故障したのは組合せ部品の一角であるスロットルセンサーだけだと分かっているのに、丸ごと買い替えはもったいなさ過ぎで避けたいところです。そこで、悪あがきの「移植手術」を試してみることにしました。
上段写真にある黒色樹脂パーツがスロットルセンサーです。そして、それを取り外すには、下段の写真にあるとおり6個のボルトを緩める必要があります。しかし、見ての通りトルクスヘッドと呼ばれる星形特殊ネジです。
六角レンチは、JIS規格(ミリ単位)とISO規格(インチ単位)に加え、トルクスヘッドの3規格セットをたまたま持っていました。なので今回の樹脂カバーも難なく開けられました。
これまで出番が無く無駄だと思っていた工具が不意に役立つと、何だかやけに嬉しくなってテンションが上がりました(笑)。
中身はこんな構造です。スロットルセンサー部を入れ替える移植手術をし、車両に装着してみました。その結果、エラーも発生せず、順調に動作しています。
もちろん、自動車メーカーやアフターパーツメーカーとしては保証範囲を超えた修理対応になってしまいますので、自己責任での対応となります。
これまでの対応で問題症状は解消できていますが、ついでに追加の予防交換をしておきました。スロットルボディに統合された組合わせパーツとして写真にあるアイドル制御用のISCVがあります。
外見や配管までの清掃はしていても、部品自体が故障してしまうリスクがあるのでまだ壊れて居ませんが先に部品を交換しておくことにしました。結果としてスロットル周りがリフレッシュされ、トータルで調子が良くなりました。
p.s.
最後に、今回の故障修理対応で色んなことが分かりました。SPOONのビックスロットルは、GP4用とCR-Z(ZF1)用が共用の設定になっています。しかし、ホンダ純正スロットルセンサーは、その2車種間で異なるパーツ型番になっている様です。それだけではなく、たまたま手元にあったGE8の部品も別型番だったので、同等品として良く流用される3車種でも内部的には微妙な差があるのかも知れません。(なかなか奥が深いです)