CYBERさんが投稿した現代妖怪図録・二口女・藤沢市・長後駅に関するカスタム事例
2024年10月07日 00時41分
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現代妖怪図録
その12
二口女(食わず女房、くも女)
二口女は神奈川県藤沢市北部に伝わる妖怪伝承に登場します。
「ご飯を食べない娘を女房にしたい」
と宣う男性の元に娘さんがたずねてきて、
「わたしは、ご飯を食べないから、どうか嫁にしてください」という。男は喜んで、その娘さんを女房にしました。
男が家にいるときには、女は本当にご飯を食べませんでしたが、男が働きに出て帰ってくるとなぜか米びつは空っぽになっています。
不思議に思った近所のおばあさん、戸のふし穴からのぞいてみると、 女房が、たきたてのご飯を釜の中からすくってはにぎり、すくってはにぎり、 頭のまん中にすっぽり開いた口の中へぽんぽん、ぽんぽんとほうりこんでいるのです。
それを見たおばあさんは、おどろいて、夕方帰って来た男にそのことを話しました。
男は、
「それはたいへんだ。 何とかして追い出さなければ」
と思って、女房に、
「出ていってくれ」といいました。
すると女房は、男を家にあったつづらの上にのせ、家を飛び出して行きました。
男は、どこへ連れて行かれるのかと、つづらの上でびくびくしていました。
女房はだんだん山奥へ入っていきます。
木のしげみの中へ入った瞬間、男はひょいととび上がって、木の上にかくれました。
二口女はふとふり返ると、つづらの上には何もありません。
「さてはにげたな。 ようし、今夜くもの姿になって、とり返してきてやる」
といいました。
木の上でそれを聞いていた男は、急いで家に帰えると、近所の人たちにわけを話し、 助けをたのみました。
やがて、真夜中も過ぎて『丑の刻』ごろになると、屋根裏からくもが下がってきました。
「ほれ、来た」と、
用意しておいた真っ赤に焼けた金物を、いっせいにおしつけると、 くもは死んでしまいました。
それで男は、助かったということです。
今でも藤沢市では夜のくもは殺せと伝わっています。
神奈川県藤沢市北部にある長後駅は、かつて藤沢に次いで発展を遂げた街でした
《以下ピクシブ百科事典より引用》
長後駅
神奈川県藤沢市にある小田急江ノ島線の駅。駅番号はOE08。寂れつつある駅として全国的に有名である。
幻の再開発計画
昭和の後期~末期頃に相模鉄道いずみ野線や横浜市営地下鉄ブルーラインとは当駅で接続する計画が立てられ、実際に再開発に伴う街のリニューアルプランも立てられ、藤沢北部地域の中心地とすることにされていた。だが、地元の商店街の長老格(昭和の戦前期、もしくは大正、明治末期生まれか)が猛烈に反対した結果、南隣の湘南台駅に接続駅を変更した。(一説によれば、当時の長老達は商店街の昔ながらの商法に誇りを持っており、現代型の大型スーパーなどの存在を不倶戴天の敵として拒絶していたという)
だが、実際に1990年代の半ば以降に再開発が進展し、湘南台駅近隣が次第に栄えていったのに対し、長後駅近隣は急速に寂れていった。再開発も一段落ついた2010年代には地主と店主の世代交代もあり、商店街はすっかり形骸化。地域にはスーパーマーケットは一件も存在せず、再開発計画の頓挫で地価も二束三文になり、再開発反対派の地主や店主の子孫達はジジイたちのせいで土地が売れなくなった!!と嘆く羽目に陥った。(地価がバブル時代には数千万した土地も、数十年後の現代では数百万もしない(下手すれば、数十万円台に低下している)ほどにまで低下し、売るほうが手間と言われるほどに落ち込んでいるとのことで、反対派の子孫達の苦境は想像に難くない)
当時の地主らには皮肉なことだが、衰退した長後地域の住民が買い物に出かける先は藤沢の中心部か、かつて、自分たちが田舎と散々に見下していながらも、再開発を受け入れた高座渋谷駅の周辺であるとのこと。それをなんとか巻き返そうとする動きもあるものの、時すでに遅しは否めない。
《以上ピクシブ百貨事典より引用》
当時頑なに、発展を拒んだ当時の街の重鎮達は現在では皆亡くなってますが、彼らは、揃って臨終の際に自らの判断が誤りであったとし、悔いていたと伝わっております。
なぜ彼らは、自分たちの子孫達のことも考えず、このような愚行に走ったのでしょうか? 実はこの街をあげての大騒動を、影で手を引いていたのが、二口女だったのです!街が発展し、自らの住環境が騒々しくなる事を嫌った二口女が、発言力のある者達全てに、魅了の魔力で思いのままに操っていたのです!
そして多くの時が流れました。二口女はもうこの世にはいないのでしょうか? 実は彼女は今も長後の街にいるのです。駅前のマンションに住み、今も静かに衰退していくこの長後の街を望みながら沈みゆく夕陽を眺めます。頭の口元に怪しげな笑顔を浮かべながら……。
二口女の伝承は全国にあり、飯食わぬ女房を望む男の元に、娘がやってくる所までは皆ほぼ一緒ですが、正体が山姥、鬼女、蛇だったりします。
藤沢市ではその正体をくもとしていますが、その伝承が、夜のくも🕷️は正体がわからないからとりあえず殺せ!と地域の言い伝えとなっている事が面白いですね。
今回もご参加頂きありがとうございました😊
またよろしくお付き合いお願いします。