ケイマンのポルシェに関するカスタム事例
2019年05月30日 17時42分
暇つぶしにこの車の魅力について書いてみる。
少しでも気になってる方の参考になれば幸いです。
ちなみに私は趣味や仕事柄いろんなスポーツ車に乗ったり触ったり珍走する機会があるので、一般的な車好きの方よりは少し幅広めな知識がある程度です。
まずは概要。
987型ポルシェケイマン、987ボクスターと同じく前期なら今や200~250万で買える底辺ポルシェ。
前期は2.7Lのベースグレードと3.4LのSがあり、それぞれMTとティプトロ(トルコンAT)の設定があります。
後期は2.9Lと3.4L直噴、ATモデルはトルコンATからツインクラッチのPDKに。後期で280~380万ってとこ。
グレードとミッションに関しては各々のカーライフの種類や使用用途で選ぶ方が良いです。
見た目に関しては好みが1番分かれるとこなのであまり触れませんが、個人的にはクラシックで可愛くて素朴な987前期のデザインはお気に入りです。
でも他人に相談されたら後期をオススメします、キリッとしててカッコイイです。
中古市場は7割以上ATが占めてる感じですが、私と同じく走り回るのが好きな方とドラポジに拘る方は左ハンドルのMTをオススメします。
あと私の場合、将来的に乗りたい車達が80%くらい左ハンドル車なので20代のうちに慣れておきたかったというのもあります。
右ハンドル仕様はペダルが全部センターにオフセットしてるので慣れが必要なのとクセがあります。
特にマツダFRのレイアウトとかに慣れてた人は違和感ヤバいです、でもスポーツ走行しない人なら右のATが便利で良いかも。
読み難い文章だったらすみません。
まずは「良い点」を3つ書いてみます、あくまで個人的に感じてるポイントです。
①日常と非日常のバランス
コレは数字では語れない重要なファクターだと思います。
ラゲッジスペース云々や乗り心地等は置いといて、色んな意味で気軽にどこでも乗ってけます。
それこそ雨の中コンビニ行ったり冠婚葬祭に使えたり。
悪目立ちしないのがGoodです、ここらへんは水冷911も似たようなもんかも。
気軽さで言うと同クラスのBMW Z4やアウディTT、国産だとフェアレディZや現行の86/BRZも含めてほぼ変わらないかと。
それでいてちゃんと非日常感というか特別感みたいな、言葉では上手く表現できない何かが同クラスの他車よりは光ってる気がします。
それは「MRレイアウト」に加え「フラット6サウンド」そして「近所の誰かと被らない車種」って所が大きいと思う。
私は走行性能よりもこの点が1番気に入ってるかも知れません。
②信頼性と走りのバランス
コレに関しては語るまでもありません。庶民でも買えるポルシェとは言え、ものすごく「緻密」に造ってる感じがします。
それはDIYで整備してても、お庭で少しハードな運転をしてても感じ取れます。
とても長くなりそうなので割愛しますが、今のところ維持費は想定していた額の半分程度で済みつつ、戦闘力と満足度は想定していたモノより3割増しなイメージです。
ちなみに故障と言える故障や不具合は買ってまだ2年程ですが起きてません。
定番のウォーターポンプの経年劣化とルーフライニングの剥がれくらい。
10年落ちの輸入車なので当たり外れはあると思いますが、初めての輸入車として購入しても少し知識があれば苦労することはほぼ無いでしょう。
燃費は良くもなく悪くもなく平均9~11km/Lってところです。ちなみに高速道路は95%乗りません。
今さら軽くスペック紹介(前期モデル)
全長4.3m、幅1.8m、全高1.3mと結構コンパクト。
特筆すべき点としては2415mmのショートホイールベースと1300kgの車重、47:53の前後重量バランスかと。
3.4LのSは50ps増し(295ps)で1340kg、46:54。
AT仕様はそれぞれ約40kg増しの前後45:55。
当然、新車オーダー時の装備品やチューニング内容で変わってきます。
私の個体はベースグレードを少しだけイジって全高1230mm、車重1270kgになってます。
輸入車に詳しくない方からすると「あれ?意外と軽いね」ってなると思います、ドイツ車ってサイズの割に重い車が多いですからね。
でもまだ重いので1230kg前後まで持っていきたいです。
他のMRレイアウトの車に比べ前後の重量配分が良いのは勿論、エンジン位置がかなり低い(セミドライサンプ)ので重心も低くコーナリングがとても気持ち良く楽しい車です。
理想的な姿勢作ってリアを微妙にスライドさせた時の動きと収まり具合がとても気持ちイイです。
低いと言えば、変なクセやトリッキーな挙動も無いので乗り手としての敷居も低いですかね。
PSM切って相当追い込まない限りは終始ニュートラル~弱アンダーで安定してます、更に追い込んでいくと弱オーバーが顔を出し始めアクセルオンで蹴り出す。
この動きがRX-7やS2000あたりと比べると過保護なくらい伝えてくれてマイルドなので、この車で事故る人は相当なド下手でしょうね。
③シャーシ剛性とブレーキのバランス
長い駄文読んで頂いてありがとうございます。良い点はまだ沢山あるけどそろそろ終わりにしとかないとキリがないなってことで。。もし気になった点等があれば気軽にコメント欄で聞いてください。
初めてハイペースで踏んでみて1番感動したのがこの2点です、まぁ今となってはコレもポルシェだから当然か!って慣れちゃいましたけど。
剛性感はボディ、ステアフィール含め操作系、足周り、ペダルタッチ等の全てにおいてコレ以上のものは自分には要らないと今でも思ってます。
中古で200万ちょっとで買える車の中では最高レベルに入るかも?
魅力的な絶版国産スポーツカー達の中古相場が軒並み跳ね上がってる今、選択肢の1つとしてかなり「アリ」なチョイスだと思います。
ブレーキに関してもコントロール性、ギャップだらけの峠でのABSの制御共に文句ナシ。
現状パッドとフルード以外ノーマルですが、比較的アベレージスピードの高い山でも全く問題ありません。リアタイヤが先にタレる。
ここら辺も軽さと重量バランスが活きてくる感じ。
後半ちょっとテキトーになってしまいました。
気が向いたら「悪い点」も書くかも知れません、つづく·····
ベースグレードのスペック
公式の加速性能や最高速のデータ
ちなみにこれ以外の本国のゼロヨンテストタイムは
前期3.4LのSが13.2sec、前期2.7Lが14.1sec(共にMT)
ノーマルで乗ってる人が大半かと思いますが、曲がる事に関しては脚とタイヤで相当化けます。