Miki-Sさんが投稿した1/35・プラモデル・ヴィネット・タミヤ モデル マガジン インターナショナル・M1A2 SEP TUSK IIに関するカスタム事例
2022年02月18日 22時12分
技術営業なので、社有車で走るのも仕事でもあります。今は、公私共に燃費走行に徹してます。 娘達も手が離れたので、次は燃費の良いハイブリッドでスタイルの良いクルマだなって事で、C-HR後期型を購入しました 好奇心旺盛で、興味のある事は、突き詰めるタイプ。 実験やイタズラが大好き(化学系) プロフィール写真は 趣味で塗装した 1/20 ロペス貴子 のフィギュアです。 陸モノ ミリタリー出戻りモデラーですが、自分が興味があるモノはジャンル問わず、結構何でも作ります
縁あって、英国で刊行されているタミヤ モデル マガジン インターナショナル誌の表紙とメイン記事(見開き3個、計6ページ)に掲載された
TAMIYA 1/35 M1A2 SEP TUSK II です。
博多に単身赴任している時に、九州AFVの会(AFV=装甲戦闘車両)の前夜祭(飲み会)に誘われ、そこにお忍びで来られてた田宮会長から、このキットのテストショットを頂きました。当然 キットの箱にサインも頂き、それは家宝として永久保存にして、発売されてから購入し、約6ヶ月掛けて作りました。
完成後、Facebookのタミヤ モデル マガジン インターナショナル誌のページに作品写真をアップしたところ、マーカス編集長から「掲載したいので、フルサイズの写真データと1,000単語の英文製作記事を送って欲しい」とのメッセージを頂き、2013年10月に世界で発売されたIssue216に掲載となりました。
写真は「M1A2 SEP TUSK II in Iraq」ヴィネット全景
よく「作るのに半年も掛かるの?」と聞かれる事があります😎
単身赴任中でしたから
平日は、仕事から帰って夕飯を作って食べてから、寝るまでの2〜4時間
土日祝日は、起きてから、寝るまで ひたすら😎(調子良ければ)
もちろん、普通に作れば、もっと早く作れますが、自分が欲しいレベルのクオリティとなると、見えない手間隙が掛かる訳です。
例えば・・
写真に写ってる 乗員保護のための防盾の防弾ガラスですが、普通に作れば、クリアーパーツをそのまま嵌めますが、それではやはり、プラモデルに見えてしまう😅
リアルに、ガラスに見せる為にはどうしようか?
実物の写真も見ながら考える訳です。
本物の防弾ガラスは少し青緑 掛かってるので、まずはプラの歪みをなくす為にペーパーで面出しして平らにしてからピカピカに研磨後、両面 をラッカーのクリアーに少量のクリアーブルーとクリアーグリーンを足した塗料を吹き、完全に乾燥後、再度研磨。
本物はガラスの縁に黒いゴムが巻いてありますので、縁を つや消しの黒に近いグレーを筆塗りしてから、塗装した防盾に嵌め込んでます😎
これだけでも 1週間くらいは掛かる訳です😉
車長キューポラと装填手ハッチのM1機関銃とM240機関銃の弾薬箱の弾帯も、大体の人は全て真鍮色(金色)に塗ってしまいますが、それもリアルじゃないので、弾丸はカッパー、薬莢は真鍮、弾帯金具は黒に近いグレーとマスキングして吹き分けてます😎
フィギュアのデジタル迷彩は、本物の写真を見ながら、色を調色し、パターンをそれらしい雰囲気で塗装してます。
ヘッドセットのマイクロフォンは真鍮パイプと真鍮線から製作。
キューポラや操舵手ハッチのペリスコープは、プラ板で作り直し、偏向シールを貼ってます。
普通、新製品が出ると、すぐに雑誌に作例が載ります。
私が半年間掛けて作ってる間も、このキットの作例は載りませんでした😉
それには理由があります。
M1A2は平面で構成された戦車で、さらに単色のデザートイエロー塗装なので、普通に作っても作例となり得るような仕上がりにするのが難しいキットだから😎
私も考えました。普通に作ってもメリハリが出ないな っと。
なので、面の角度によって色の明度を変えて塗装してます😉
簡単に言えば「アニメ塗り」
基本色として5階調の色を作り、面の角度に応じてそれぞれマスキングして塗装してます。
自称「科学的モジュレーション塗装」😎
こうする事で、メリハリが付き、より形が際立ちます。
また「間を持たせる」ために、実車でも施されてる「滑り止め」を再現してます。
(乗員が歩いても 滑らないようにザラザラの滑り止めが車体、砲塔の水平面に施されてます。)
その滑り止めを際立たせる為に、「土のアク」のクリアーオレンジで、縁取り するように塗ったり😉
この角度だと見え難いですが、砲塔ラックの後部に着いてる「スパインボード(担架)」もプラ棒とプラ板からのフルスクラッチです。
「品のある汚し」が好きなので、「土のアク」が雨垂れのように流れてる跡をポイントを絞って施してます。
ライト類も クリアーパーツをそのまま塗っても、光らないので、太いドリルで、リフレクター(反射板)を半円状に彫ってからメタリック塗装し、クリアー塗装した丸いクリアーパーツ(別売の)を嵌め込んでます。
アイキャッチのために、コールマンのクーラーボックスを😉
表紙になった写真。
手を入れた光学系が全て映る角度😉
主砲の照準システムの「ザク目」も偏向シールを丸くカットして再現してます😎
「見せ場」を多く作ったことで、雑誌に作例として載せるレベルの作品になったので、お声が掛かったと😉
因みにプロ以外では、表紙は「日本人初」だそうです。
田宮会長からテストショットを頂き、タミヤ モデル マガジン インターナショナル誌に掲載されるw
これは運命だな😎