しんさんが投稿したK6Aターボ・過去所有・DIY・オーバーホールに関するカスタム事例
2020年02月01日 23時00分
CJ4A 97式RSに乗っています。
過去所有のK6Aの水温異常の探究です。
とりあえず疑わしきタービンを外してみます。
必ずボルトが折れる設計です。
ウォーターポンプを交換します。
EXマニホールドのネジもこれは必ず折れそうな
設計ですね。
リビルトタービンに交換します。
HT06です。交換前はIHIでした。
しかし、暫く走って症状は改善されません。
これはヘッドガスケット抜けと判断して交換に
取り掛かりました。
テンショナー、フロントケースを外したところですが、積年のオイル汚れが中々のものです。
タイミングチェーンは簡単ですね。
ヘッドボルトを外してガスケットを除去したら大変な事になっていました。原因は水を継ぎ足しながら走っておりましたので、クーラントが薄まり、ウォータージャケットが錆びたものと思われます。
全て外して水の通路を徹底洗浄します。
カム周り、ピストン周りを全て外しました。
これらはサンエスK1という強力な洗浄薬と温水で漬け込み、スラッジを綺麗にしていきます。
お菓子作りの際に使用するパウンドケーキの型が
ピストン類の漬け込みには最適です。
ヘッドは別途吸排気ポート研磨と、折れたネジ部の
修正をしていきます。夜な夜なダイニングで作業を
します。
バルブを組み込みました。バルブフェースは全てカーボンを落とし、軽くすり合わせをしました。
ヘッドはストレートエッジで計測しましたが、歪みは少ないと判断し、オイルストーンで出来るだけ丁寧に研磨しました。
ピストンリング等を組込みます。
メタルを組込みます。クランク子メタルは一種類しか厚みがありません。
ピストンリングコンプレッサーを使用し、ピストンを挿入していきます。ピストントップのカーボンは除去し、サイド面の当たりの強い箇所は耐水ペーパーで軽く修正しました。
新品のノーマルガスケットを合わせます。モンスター等のストッパータイプが耐久性の大幅向上にはなるのですが、ヘッド及びブロック上部面研を施工せねばなりませんので今回は見送ります。
ヘッドを組み付け、カムを取り付けます。
EXマニホールド合わせ面もオイルストーンで修正しています。
洗浄したヘッドと腰下のこの差異は強烈ですね。
全てを組み上げ、1000kmのナラシを行いましたが異常ありませんでした。奇しくもセミオーバーホールとなりました。