カローラレビンのステアリングボス交換に関するカスタム事例
2017年11月26日 20時53分
ラフィックスgtcを導入しました。
アルファロメオでも使用してましたが、
気に入ったのでae86にも付けました。
合わせて、薄型ボスも取り付けました。
初めにステアリングを外していきます。
続いて、パチ者のチルトアップボスを外していきます。機能的にはgtcと同じなのですが、後述の様に色々問題があるので、今回、交換いたしました。
続いてボスを外しますが、その前に今回導入する薄型ボスと比較してみました。4cm位短くなりました。
あまり良くないですが、トルクレンチでセンターナットを緩めました。締め付けトルクはそんなでもなかったです。なお、緩めるときは、キーを抜いておきハンドルロックさせると捗ります。
ナットを緩めましたら、一旦ステアリングを付け、揺すりながらボスを手前に引っ張ります。するとボスが外れます。この時、ナットは緩めておきますが付けたままにします。ナットが無いと、突発的にステアリングが取れた場合に顔面を打つ恐れがあるためです。
新しいボスを付けますが、ボスのゴムカバーが干渉するのでハサミで2リブ程切りました。
新しいボスを付けます。
以前のボスの傾きを覚えておき、同じ向きに付けます。このときナットは緩めに付けておきます。
一旦、ステアリングを付けセンターが正しいか確認します。ズレているようでしたらスプラインの合わせをずらして調整します。
センター出ましたら、センターナットを本締めし、gtc、ステアリングを組み付けて完成です。
ショートボス+ラフィックスの長さが、丁度今まで使っていたボスの長さと等しくなりました。
ウインカー操作も持ち手を変えずにできます。
チルトアップもご覧の通り、90度以上できました。
さて、パチ物のボスに問題があると前述しましたが、その点を解説いたします。
左がラフィックス、右がパチ物です。
まず、一点目としてガタがあるという点です。チルト部分のクリアランスが大きい為か、運転していて常にカタカタいいます。ちなみにチルトのジョイントボルトを増し締めしても、ボルトから離れた部分のクリアランスも大きい為、ガタは解消しませんでした。
一方でラフィックスはキッチリしており、ガタは一切ありませんでした。
ガタがあると、なんだか車がポンコツみたいな気がして運転していて気分が良くありません。地味に重要な点だと思います。
続いて2点目、素材が柔らかいみたいで、ボールジョイント箇所がすり減ってきます。そして摩耗が進行すると、チルトアップ操作をしなくても、ハンドルがチルトアップしてしまう様になります。
これは非常に危険と感じました。
3点目、チルトアップ中に、チルトアップ解除機構を作動させる(イレギュラー操作)とボールロックのボールが落ち、スプリングが吹き飛びます。
ボールが取れた様子です。
こうなるとロックできなくなります。
この状態は、イレギュラー操作をしない限り起きない様に思われますがそんな事はありません(笑)。2点目のボールロック受けが磨耗した状態で意図せずチルトアップするとこの状態になります、運転中に。バネとスプリングは小さいため、運転中に床に落ちると、ほぼ停車してからでないと対処できません。
同様の意地悪をラフィックスに行ってもボールは脱落しません。パチ物と違い、ボール脱落防止用のストッパー機構があるためです。
4点目、ラフィックスはチルト部分に磁石がついています。これによってチルトを解除するときに吸い込まれる様なフィーリングがあります。また、ボールロックの他に磁力でも固定されており安心感があります。
以上、パチ物は安いのでチルトアップの感じをトライアル版として試すのはアリかもしれません(ダッシュの形によっては少ししかチルトアップできない場合もありますし)。しかしながら、安全性、耐久性に難ありだったので、チルトアップに満足ならば、高価ではありますが、ラフィックスの方が良いと思いました。