スープラの2JZ-GE・JZA80・ダイレクトイグニッション化・トリガーキットに関するカスタム事例
2024年05月19日 20時10分
ボッボッっとマフラー音が変でECUログを見ると、デスビ一体のクランク角センサーとカム角センサーが劣化でが正しく読み取れないようでした。
しかも点火の接点がすり減っている。
新たにデスビを買うか迷いましたが社外ECUをつけているのでデスビをやめてコイル・オン・プラグ(ダイレクトイグニッション化)しました。
今回デスビを外した為、デスビと一体化しているカム角センサーとクランク角センサーが無くなります。
なので別途トリガーキットを購入しました。
今回使用したトリガーキットは「FSM FU Dizzy Kit」です。
比較的かんたんにできそうだったものを選びました。
カムギアの裏に小さい磁石が埋め込まれています、センサーが通過した磁石を読み込み角度を計算します。
センサーはホールセンサータイプです、これ一つでカム角とクランク角を取得できます。
バルブタイミング調整部分はネジロック剤で固定します。
今回もZawa氏(Waka専属整備士w)に手伝いをお願いしました。
カムギアとクランク角をてっぺんにあわせてマーキングして排気側のカムギアのボルトを緩めて(外さない)、車下に潜ってタイミングベルトテンショナーの2本のボルト緩めます。
交互に緩めました、テンショナーが外れてしまうと戻せませんので注意して作業しました。
この時ソケットの延長とソケットの曲がる物を使用しました。
タイミングベルトが緩んだら排気側カムギアを外します。
「FSM FU Dizzy Kit」のセンサーブラケットを排気側のヘッドカバーと共締めしてタイミングベルトカバーにセンサー取り付け位置をマーキング。
一度ブラケットを外してドリルで穴を開けました。
センサーブラケットとセンサー本体、カムギアを付けて規定トルクでボルトを締めます。
デスビの穴用カバーにオイルを塗って取り付けます。
次にイグニッションコイル。
純正コイルとイグナイターは使わないので外します。
「PRP製コイルブラケットとコイル長さ変換ストーク」とコイル本体は「R35用H.S.P強化イグニッションコイル」です。
ハーネスも「H.S.P製2JZ-35GTRコイル用」を購入しました。
R35コイルのストークをもぎ取りますw。
この時、中に抵抗が入っているので無くさないように注意。
R35用ストークとPRP製のストークに交換します
ブラケットにコイルを固定していきます。
(6番だけ固定方法が違います)
エンジンヘッドに固定しました
コイルの12Vは元のコイル12Vから分岐しました。
配線が近いイグナイターから取ろうと思いましたがコイル側のほうが配線が太かったためです。
アルミ板を切ってネジ止め固定しています
配線をして、配管など元に戻しました。
2JZ-GEのインテークパイプ下に収まるコイルはそうそう無いです。
イグナイターが無いためタコメーターが動きません。
イグナイターエミュレーションアダプターを購入するか、加工するか...加工します。
助手席側の足元にあるオレンジのコネクターにイグナイターからタコメーターに行く配線があります。
それを切ってECU(EmuBlack)に配線します。
それだけでは動かないのでタコメーターを社外ECUで扱えるようにします。
タコメータを分解して抵抗を外してジャンプワイヤーします。
これでちゃんとタコメーターが動作しました。
後日談
実はR35コイルを購入する前、Dodo Racing製スマートコイルを購入してワクワクしながら取り付けようとしました。
JZ系全てに対応しているはずがメーカーがNAの場合VVTi有りしかテストしておらず取付不可でした。
2JZ-GEのインテークのYパイプは、実は長さが違います。
なのでVVTi無し2JZ-GEではボルト穴部分が接触してしまいます。
メーカーに説明と写真を送ったらメーカーページに載りましたw
チャントテストシテヨメーカー!