エブリイバンのISCV清掃・エブリィバンに関するカスタム事例
2020年02月26日 15時24分
暇なので、エブリィバン のISCバルブのメンテナンスをします。
K6A系に限らずアイドリングが安定しないとか、クーラー入れたらエンストするとかの場合、多くはISCバルブが汚れや詰まりで自動調整範囲を超えてしまい不調になります。
ですから最初はバッテリーを外し、コンピュータをリセットしてやります。
どうでも良いけど、エブリィバン って何でこんな所にバッテリーを積む設計になっているんでしょうね。
バッテリーを外したら、各センサーのコネクターやエアクリーナーケースに繋がっているパイプ類を外し、スロットルボディーにアプローチしやすくします。
スロットルボディーの固定ネジ4本を外すとボディーはフリーになりますが下にある2本のパイプはクーラントが回るラインなので、外すと厄介な事になるので外してはなりません。
コレでスロットルボディーはある程度自由に動かせますので、十分です。
写真の左側に丸いプレートが1本のネジで止まっている部品が有り、コレがアナログのISCバルブです。
外すとこんな物が抜けて来ます。
樹脂の羽根の様な部分にはベッタリと黒い汚れが付いて居ます、クリーナーキャブを掛け、エアで綺麗にしましょう。
また非常にデリケートなパーツですので、落としたり、タオルでガシガシ拭いてはいけません。
このパーツは、数度の角度調整が出来る様になって居ます。
外す前にスロットルボディーとこのパーツにケガキ線かマーキングして置いた方が無難です。
スロットルボディーの左側に樹脂のカバーみたいな部品が3本のネジで止まって居ます。
これがコンピュータからコントロールされるISCバルブのソレノイドです。
この部品、交換すると部品代だけで25000円程します。間違っても落としたり、手荒に扱ってはいけません。
だいたい汚れるのはバネより上の樹脂状の傘の部分です。
バネ部分をそっとウエスで包み、傘の部分だけをクリーナーキャブとエアで綺麗にします。
全体にクリーナーキャブやブレーキクリーナーを掛けると内部のプラパーツが溶けて即死する可能性があります。
勿論、スロットルボディー側の穴もクリーナーキャブを染ませたペーパーウエスなどで綺麗にします。
(タオルなどは厳禁です、何故か分からない人はこの作業をお勧めしません)
スロットルボディーもトルクが決まっています、ちゃんとトルク管理は必要です。
バッテリーを戻し、暖気しながら工具を片付けます。
暖機後、エアコンをON、ブロア全開でエンジン回転の低下が起こらなければ、正常です。
この車は27000km時点で、一度綺麗にしているのですが、それから約2万キロ、汚れ具合いから4〜6万キロぐらいで大丈夫そうです。
症状が出てから放置したりすると、ISCバルブのソレノイドが固着の為、過熱し壊れて高い修理費を払う羽目になります。
しかも、エラーコードで拾う事の出来ないトラブルですので、オタンコな修理工場に持ち込んでも「分かんねーからスロットル全交換」(多分修理代10万近く)とか、壊れてもいないソレノイド交換で高い修理代の恐れもあります。
(こう言う所は少なくなったと思いたいけど)
自信の無い方は素直にディーラーへ持って行きましょう。