スイフトスポーツのハヤッコ🏇さんが投稿したカスタム事例
2024年08月03日 16時46分
見知らぬイタリア人女性から届いた一通のメール。それは「あなたを見込んで91000ペリカを振り込みたいから口座番号を教えて欲しい」というものだったーーのではなく、「準備中のホイールの一つが品質検査をパスできず再塗装が必要になったので出荷までにもう一週間かかる」というものだった。
それから待つこと三週間。状況を確認するため、ChatGPTさんに翻訳してもらってメールで問い合わせるも返信がない。能天気な僕でもさすがにちょっとだけ不安が過り、今度は担当者ご本人とカスタマーサポートチームに宛てて、それぞれメールを送った。すると翌日、ご本人から「今塗装の順番待ちなので数日中には出荷の準備が整うだろう」との連絡が届いた。
なんでも体調を崩されていて連絡ができなかったとのこと。知らなかったとはいえ、申し訳ないことをしてしまった。もしかしたら、カスタマーサポートの業務をお一人でなさっているのかもしれない。大変な中、状況を知らせてくださったお礼と、お大事にという気持ちをお伝えした。まずは体調の回復に努めて、早く元気になっていただきたいと思う。
どちらかと言えば小規模な企業で、生産能力やマンパワーに制約がある中、強みを活かしてニッチな領域にフォーカスした良い物づくりをされている素晴らしい会社という印象を持っている(※個人の感想)ので、なんだか応援したくなってしまう。
実物を見たことすらなく、本物が分かるような彗眼も審美眼も持ち合わせておらず、勝手に熱中症警戒アラート級の妄想を膨らませて拗らせた結果、勢いだけで注文してしまったホイール。出荷される日を楽しみに夢見て待ち侘びるおじさんの、或る夏のとある出来事である。