ジェミニの510190さんが投稿したカスタム事例
2019年01月07日 23時00分
サーブ9-3カブリオレをメインに、ジェミニ・イルムシャーも飼ってます。 ずっとアルファ・ロメオばかり乗ってきたので、イタリア車と違ってナニゴトもない日々に感謝と感動を感じています。
巨匠ジゥジアーロデザイン。
イタルデザインでジェミニをデザインしたジゥジアーロ。
そして同年代にピニンファリーナでアルファ164をデザインしたエンリコ・フミア。
この両者のデザイン技法を比べてみると、同じテーマに対するアプローチの違いが良く分かります。
当時はボディをシャープに薄く見せることが流行っており、エンリコ・フミアはその代表作であるアルファ164でボディ下をサッコプレートにより二分割し、ボディカラーと分けることにより、視覚的にボディを薄く見せようとしました。また、デザインアイコンとしてリアの左右テールライトを同色のガーニッシュで繋ぐことにより一文字とし、シャープに見せています。
一方のジウジアーロは、ジェミニのボディを三面に分割し、同じく視覚効果により薄く見せようとしています。
フロントのボンネットラインからサイドを経て、リアのテールライト上部までを一直線とし、さらにコスト高になるのを承知で、ボディサイドは単なるストライプではなく、プレスラインでそれを表現しています。さらにボディサイドにはブラックのプロテクターを配置し、バンパーのブラックモールと繋ぐことにより、グリーンハウス、ボディ中部、そして下部の三層が積み上げられているように見せているのです。
どちらも、その目的は達成されていると思いますが、そのデザイナーの工夫の差は実に興味深い差でもあります。