NV200バネットのLEDヘッドライト・H1・汎用プロジェクター・ヘッドライトLED化に関するカスタム事例
2019年04月18日 20時26分
NV200のヘッドライトに、汎用プロジェクターをインストールしています。
同時に、LEDイカリングも入れているのでハウジング内の温度はなるべく抑えたいところ。
そのため、メインのランプもLED化を図っています。
ところが、中華製汎用プロジェクターのバルブは、H1規格。古い規格故、どれがいいのか情報が驚くほどありません。
結果、良いもの探しの大遍歴となりました。
今回、ディーラー点検のため、ヘッドライトをノーマルに一時的に交換したのを機会に、今まで購入したH1規格のLEDバルブをまとめてみました。
発光写真の条件は12ボルトのバッテリー充電用電源に直結した状態での、発光状況です。
zodoo 左右合計10000lm 60W
Amazonで購入、アメリカCree社の1世代前のチップを使用しているとのこと
6500Kで、白い光。
最初に購入したランプ。
このLEDは、中心の放熱部の厚みがとても分厚いため、発光がハッキリ左右にわかれて、影ができてしまいます。
それがランプに装着した時、光量ムラとなって現れます。
プロジェクターなので、ある程度はレンズで拡張されるはずですが、さすがにこれくらい影が出るとカバーはしきれません。
なお、このランプを含めて、最後にたどり着いたランプ以外は、どれも光量不足で暗く今一歩というところです。
JGAUT V18 左右合計8000lm 6500K
Aliexpress で購入、Cree社の新し世代のチップXHP50を使用────と思って購入したのですが、今見たらどうも怪しい
チップの形状は似ているのですが……
汎用プロジェクターの最大の欠点は、入るバルブの先端の幅がめっちゃ狭いこと。直径にして10mmまでのものしか入りません。
このバルブは幅が11mmあり、そのままでは挿入できないので左右をヤスリで削ってあります。
材質はアルミですから、加工そのものは簡単ですが、放熱部を兼ねたボディを削るのは精神衛生上よくありません。
やはり暗い。
2面発光タイプはどうしても光量ムラを避けることができません。
しかも、コイツは両面で発光色も、光量も異なります。2本のうち1本だけがこう。
最新チップと思って期待したのですが、めっちゃ残念な結果。
LED ヘッドライト H1 1797 6000K 左右合計13000LM 110W
品番不明。ブランド名が「1797」、検索じゃあまず出てこない名前です。Amazonにて購入。
茶色いボディが印象的な中華バルブ。
ルーメン値だけ見れば、この中では1番高いバルブです。
この時点では、とにかくルーメン値が高いもの=明るいもの、と考えていました。
これは、最終版の直前まで使っていた、バルブです。
両面発光タイプですが、チップの着いている放熱部の厚みが薄いため、影が出来づらく、いい感じです。
かろうじて実用的な明るさです。色味は6000Kと少し黄色い感じ。
ただし、ハイビームにした時など、どうしても暗い部分がありました。
あと一息!
Inlong 左右合計11200lm 6500K 120W
Aliexpressにて購入。Samsungチップを使った、4面発光タイプ。
これまでの購入歴から、いくらルーメン値が高くても、配光性が良くなければ結局暗いバルブになってしまうということがわかってきました。
つまり2面発光には限界があると言うこと。
それにもかかわらず、日本国内で手に入るものは、2面発光タイプのみ。
全く違う方式のものがないかと探していたところ、やっと見つけたのがこのバルブ。
唯一の4面発光タイプ。
(国内メーカーのバルブで、1種類だけ、4面発光のものがあったようですが現在は品切れで手に入らず)
構造を見ても、理に適った形。
これなら良さそうです。
素晴らしい配光です。
ムラはほとんどなし。真上方向にだけわずかに十字に影が出ますが、ムラと呼べるほどではありません。
明るさも十分。これなら、爆光って言ってもいいんじゃないでしょうか?
1つ1つのチップの光量は少ないのかもしれませんが、そこを数でカバーする発想の転換が良いです。
経験から感じたことですが、どの商品も説明に表記されているルーメン値は、LEDチップのメーカーのカタログ値を、単純に足し上げただけのもののよう に思います。
つまり、実際の商品の光量を測った訳ではないということ。
ランプそのものの形状や、配置、コントローラの性能によって、光量や配光に大きな差が生まれます。
結局、チップの光を生かすも殺すも、設計次第。
くれぐれも、商品説明の数値に騙されないよう。
この系統のバルブがもっと増えればいいのに……
トーチ状のボディは、ハロゲンやHIDの発光部の形状に肉薄しています。
設計思想的に無駄がなく、理にかなっていると思うんだけどなあ。
軸が細いので、汎用プロジェクターにもストレスなく挿入できます。
ファンの音も、試した中では一番小さいです。
唯一の欠点はへんなところから出ている電源ケーブルです。
なんでお尻側に出さないんだろう……。
というわけで、これが自分にとっての決定版です。
3万近く使ってしまったがな。