ビートのプロジェクトXに関するカスタム事例
2024年06月01日 10時07分
風の中のすーばるー
砂の中のぎーんがー
語り 田口トモロヲ
これは、
ホンダ非公認テーシャツを
ミートザビートで
売りつけてやろうとした
一人の男の執念の物語である。
2024年
福井の田舎に
ひとりの侍がいた。
ヒゲメガネである。
彼は思った。
カッコイイビートには、
カッコイイテーシャツが必要だ。
しかし、あからさまに
ホンダのロゴを使用したりすれば、
怒られる可能性が。
さらにSNSも炎上しかねない。
ヒゲは命の危険を感じた。
あれもこれも作りたい。
しかしヒゲには予算がなかった。
しかしクオリティは
落としたくない。
このままでは欧米列強に勝てない。
プロジェクトは行き詰まった。
ある日、
ヒゲは事務所から消えていた。
とりあえずサボった。
サボりまくった。
販売するならしっかりした
厚みのある生地の質のいい
テーシャツにしたい。
そこで、インクが滲む
インクジェット方式を止め、
スクリーン印刷と
転写プリントに変更した。
なによりクオリティを
落としたくなかったのだ。
何日も徹夜が続いた。
ある日ヒゲは事務所から消えていた。
サボっていた。
満喫していた。
やつらにステッカーも
売りつけてやろう。
本家ビートステッカーより
オシャレに。
いやいやいや、ちょっと待て。
冷静になれ。
ホンダの社員でもなければ、
カリスマクリエイターでもない。
枯れた中年の作ったステッカーを、
いったいどこのおっちょこちょいが
お気に入りのビートに貼り付ける?
ヒゲは思った。
頭を冷やさなければ。
とりあえず
水樹たまを見てから考えよう。
襲いくる数々の苦難を超え、
不屈の精神で挑んだ。
そしてついに
サンプルが出来上がった。
英文字柄
ホンダビート柄
シンプル柄
パロディ柄
中年男柄
こうして、
ホンダ公式テーシャツより安いが、
GUコラボテーシャツより高い。
微妙なテーシャツが
一人の孤独な侍により
生み出された。
ヘーッドラーイ
テールラーイ
おまけ
前掛けも持ってく👍