アルトバンのSIRAKOBATO超理論・空力・ウイング・境界層・層流に関するカスタム事例
2023年04月20日 05時16分
なぜ今年のレッドブルは速いのか?
それは車体表面に流れる境界層
空気の粘度によって 車体表面にまとわりつく
空力の特性を利用しているのです
空力の説明で
物体の表面を流れるように
説明しているものが多いのですが
実際には
止まった空気の中に
物体が動いている
例えば 平らな板が
その空気中で上の図のように
右から左に動く場合
物体の表面の空気は(水色の線)
空気の粘度により境界層 あたりでは
少し、右から左に動くことになります
このように空気は
物体にまとわり付くように動きますので
板を斜めにして
動かした場合
まとわりついた空気は
下から上へと移動します
つまり 物体からの見た目では
物体の周りを流れる空気は
下から上へと移動した分
加速しているのです
空気の中を物体が通る時
上や下に移動した空気は
空気がまとわりつく力、粘度により
加速するのです
例えば 飛行機の翼を横から見た場合
翼の前方で上側の空気は曲げられるので
そこの部分で空気は加速します
その加速した空気は
翼の前面の部分では曲げられるため
まっすぐ 流れる 下の空気より
前側にあるのですが
中間あたりでは加速しているため
下側の空気と同じような位置になり
翼の 後端部分では
空気の流れが速くなっているため
下の空気より後ろ側に位置するのです
翼の上面の空気の流れを見てみると
翼の前半で S字 に空気が流れています
つまりこの S 字の空気の流れによって
翼の上面に流れが速い
境界層の空気の力が生まれるのです
境界層の空気の力は
物体にコアンダ効果により
力を与えますので
加速された空気は
E = mc 2 エネルギーの法則により
速くなった2乗で
物体に力を加えるということになります
それでは なぜ
今年のレッドブルは速いのか
それは このサイドポットの下の空気の流れ
S 字に空気を流していますよね
サイド ポットの下で S 字に
空気を流すことにより
その空気は加速され
その加速された空気は
リアウイングの下を通ることになり
より大きなダウンフォースを
得ることになるのです
レッドブルには さらなる裏技が
この S 字によって加速された空気
もちろん リアウイングの下を通すことにより
ダウンフォースが増すのですが
実際には 上の赤丸 部分
ブレーキの部分につけられている空力パーツ
ここにより速い空気を流すこと
になっていると考えられます
リアウイング辺りの
ダウンフォースを強くすると
高速域でバネが 縮み レートが上がり
ショックの減衰比が足りなくなる
そのため
高速域でリアがバウンドする現象
バウンシングになってしまうのですが
このリアのブレーキの空力パーツ
ここのダウンフォースを増やすなら
それは サスペンション(バネ)に力が加わらないため
ダウンフォースをつけても
パウンド現象が起こらない
また、前にも話したのですが
空力で 下側に加わる力(ダウンフォース)が
ボディ下の部分になるので
コーナリング時 安定する
このサスペンションに
ダウンフォースを加える
下側の力が サスペンションに直接
加えているため
バネが縮むことがなく
またダウンフォースの 発生場所も
低い位置にあるので
安定してコーナリングができる
それは以前の 魔改造
「トーションビーム エアロカバー」
でも検証し 実証しています
この S字 に曲げて
空力を改善する
皆さんでも手軽にできます
それには
「ボルティックス ジェネレーター」
この小さな空力パーツによって
作り出すことができるのです
このボルティクス ジェネレーターの
利用方法
次回 投稿 300回となります
その300回記念に
その取り付け位置などを説明します
期待して待っていてください😊😁👍