フリードのフリード ハイブリッド・ハイパールーブクイックヒート・リークラボ・ジャパン・クーラント添加剤に関するカスタム事例
2021年01月24日 00時08分
えむ・どーぐ です。家族でホンダ車を4台所有しています。 私のクルマ プレミアムクリスタルオレンジメタリックⅡの2020年式 GB7 フリードハイブリッド クロスター 妻のクルマ ブリティッシュグリーンパール/クリスタルブラックパールの2022年式 JG3 N--ONE RS 長男のクルマ フィヨルドミストパールの2023年式 GR3 フィットe:HEV リュクス 次男のクルマ スレートグレーパールの2025年式 GR3 フィットe:HEV RS
フリードに乗り換え冬になって気付いたのが、エンジン暖機の遅さです。
シートヒーターがあるだけマシだが、ヒーターの温風がなかなか出てこないのは困ったもの。
そこで改善策として見つけたのが、リークラボ・ジャパン社が販売するリスローンブランドのハイパールーブ クイックヒートという商品。
取扱説明書には、
○車のエンジンクーラントの熱伝導効率向上のために特別に開発した商品で、エンジン冷間始動中の温度を数分で温めます
○寒い冬、エンジンの暖気運転を通常より最大54%短縮し、始動後の駆動系の負荷します
○あらゆる不凍液に適合し、乗用車、大型トラック、バスなどにご使用いただけます
とあります。要するにクーラント添加剤の一種です。
お高い商品ではないので、試してみることにしました。
ハイパールーブ クイックヒートを使用前と使用後でどのように変化したか、を比較するために使用前のコンディションをチェックします。
まず、エンジンスタート時における空調のセッティングを、
設定温度25℃
風量をオート
A /Cはオフ
吹出口モードを足元に固定(バイレベルやデフロスターではエンジン始動直後から風が出るため)
に揃えます。
できるだけ寒い日を選び、エンジンを始動後、
○ヒーターの温風が出始める時間
○メーター内の低温度表示灯(青色の温度計のインジケーター、エンジン始動後に設定温度までエンジンが暖まると消える)が消灯するまでの時間
の2項目を、ストップウオッチで計測して比較します。
使用前の状態を、
外気温度計が−3℃、午前8時台にエンジンを始動して、Pレンジにて停止したままアイドリング状態を維持して計測。
○ヒーターの温風が出るまでに7分31秒
○低水温表示灯が消灯するまでに13分57秒
掛かりました。
ハイパールーブクイックヒートを注入します。
クルマには規定量のクーラントが入っている事を確認して、ラジエター内に入っているクーラントを抜きとり、代わりに同量のハイパールーブ クイックヒートを注入するという簡単な作業です。
厳密にはクーラント交換時には冷却水路内部のエアー抜き作業も必要ですが、全量交換ではなく少量を抜くだけなので今回は省略です。
エンジンが冷えた状態で、ラジエターキャップを取り外します。
クーラントが飛散すると周辺のパーツによくないので、ラジエターキャップの周囲をタオルで囲っておきます。
クーラントをスポイドで吸って抜き取ります。
ハイパールーブ クイックヒートは、乗用車の場合クーラント容量8lまでのクルマに対して1/2本使用とあるので(フリードは全交換で容量が3.98l)、ハイパールクイックヒートの容量473mlの半分=237cc前後のクーラントを抜き取りました。
クーラントは危険物のエチレングリコールが主成分なので、河川や下水に流すことは出来ません。
ペットボトルに回収して、自動車整備工場に廃棄をお願いしました。
ハイパールーブ クイックヒートを、半分くらい計量カップに移します。
スポイドでラジエターに注入します。
こぼれないように注意して、注入し終わったらラジエターキャップを締めて走行し、クーラントを循環させます。
数日経過してから、使用後の状態を確認します。
外気温度計が−3℃、午前8時台にエンジン始動と、使用前と同じ場所に停車してほぼ同一の気象条件で計測します。
○ヒーターの温風が出るまでに6分40秒
○低水温表示灯が消灯するまでに9分55秒
掛かりました。
使用前と使用後では、それぞれ12%と29%の時間短縮という結果になりました。
実走行上では、毎日の通勤時に朝自宅を出発して0.9kmほどにある最初の交差点を通過しますが、使用前だとここでの信号待ちの間には間に合わず、1.7kmの四つ角でヒーターの温風が出ましたが、使用後だと信号待ちの間で温風が出るようになりました。
さすがに暖気運転時間54%短縮とは行きませんでしたが、フリードでは一応の効果はあるという結果になりました。
それでも、前所有のRGステップワゴンとほぼ同等の暖気時間になった程度で、エンジン始動後わずかで温風が出るということではありません。
こうしたケミカル商品は、使用する車のコンディションや、使用前と使用後の計測条件の差異、感覚の個人差によって効果が左右されがちです。
うちの使用結果で良好でも、全てにおいて効果を担保するものではないことは、ご承知下さい。