N360のかずさんが投稿したカスタム事例
2023年08月17日 09時46分
新型プリちゃんですがもう一つ大幅バージョンアップしてます。
ノズル最高温度が300℃にアップし一般的なPLAにプラスしABS/ASAでも安定してプリント可能となりました。
もう一つはフィラメント供給方式の違いです。
従来は加熱ヘッドとフィラメント供給のユニットが別体のボーデン式で、軽いノズルのみが動くのでプリント時の制御が安易に出来ます。
これに対して最近主流となってるのがダイレクト式で、これはノズルとフィラメント供給ユニットが一体化され動きます。
重たくなりますが最新のモーターや制御回路のおかげで可能となりこの1番のメリットはノズルと供給ユニットとの距離が大幅に縮小出来ます。
実は柔らかいゴム系フィラメントもあるんですがボーデン式では撓んでしまい安定してプリント出来ませんが一体のダイレクト式でしたらこの問題も解決できます。
ゴム系TPU(熱可塑性ポリウレタン)フィラメントです。
熱可塑性とは温めて溶けたチョコレートが冷えて固まる特性で、逆に温めると固まるホットケーキは熱硬化性ですね。
プリント後のショアー硬度は95Aと前回の60に対してだいぶ高目です。
形状設計もお盆休みの丸々二日を掛け見直しです。
早速プリントしてみますが、形状は満足できるレベルかな。
勿論トップ/ベース部は別体です。
プリちゃんはノズルから吐出した溶けたフィラメントを積層してプリントするFDM方式ですからどうしても積層痕が目立ちます。
特に下面のボディとの密着面はサポートが付くためにどうしようもありません。
しかし今回は車体に組付ければどちらも見えないので良しとするしかありませんね。
材質は今回肝のTPUでプリントです。
試作のDMMのゴムライクのショアー硬度60ではかなり柔らかめでしたが、TPUでは95Aという事でかなりしっかり目となりました。
取付けてみましたが劣化した純正に比べて大幅なクオリティーアップです。
ゴム系TPUフィラメントですからボディ面にも綺麗にフィットしてます。
量産化までにはもう少しかな。