アルトバンのSIRAKOBATO超理論・コアンダ効果・ダウンフォース・ウエッジシェイプ・カウンタックに関するカスタム事例
2022年08月28日 20時27分
カウンタック LP 400
この素敵な流線形のデザインは
今見ても格好良いですよね
ですが、このカウンタック
この形のままだと
フロントがリフトになってしまう
浮いてしまう現象が起こるはずです
そのことについて
解説をしている人がいなかったので
この形でも大丈夫なんだ、?
と思っていたのですが
最近になってやっと記事に
カウンタックについて解説している記事に
フロント側のリフトの問題について
説明している記事がありました
やはりこの形ではフロントが
浮いてしまう
スーパーカー世代の人
キャノンボールを見ていた方なら
このフロントウイングを付けた
カウンタックを覚えているでしょうか
実はこのフロントウイング
キャノンボールに出ていた
フロントの下にスポイラーを付けた
LP 500
その LP 500は必要なかったそうですが
当時フロント下にスポイラーのない
LP 400のオーナーが
カウンタックのフロントのリフト問題に悩み
実際に LP 400では流行った
フロントのウィングらしいです
見た目では 空気がぶつかることによって
車を押し付ける
ウェッジシェイプ デザインの車は
フロントのダウンフォースが足りなくなる?
そんなふうには感じないですよね
でも前回紹介した
吊り下げ式タイプのウィングで
上の図の説明をしましたよね
斜めに傾けた板に当たる空気の力は
ほとんど斜めに空気が逃げてしまい
ボディにかかる力
その力はほとんど後ろに
下にかかる力は ほんのわずかなのです
その斜めに流れてしまった空気の流れは
天井で曲げられることになり
上側に力が、、コアンダ効果が
車をリフト方向に力を掛けてしまうのです
そう、カウンタックの市販車は
エアロパーツをつけないと
リフト方向に力が働いてしまう
エンジンが後ろにあるので
その力のほとんどがフロントのリフトに
市販車 LP 400のカウンタックは
フロントのリフト現象に
悩まされていたはずです
そのため当時のオーナーは
フロントの先にウイングをつけたのでしょう
でもね、奇才天才のガンディーニが
このようなデザインをするわけがないのです
それはガンディーニが作ったプロトタイプ
それを見るとわかるのです
写真はガンディーニが設計した
プロトタイプです
どこが違うかわかりますか、?
まず目につくところでは
フロントのボンネットの一番後ろに
段付きがありますよね
そして見比べてみるとわかるのですが
フロントの下が
Rを描くように下に降りています
ガンディーは
フロントのボンネットの段付きと
フロントの下の部分の丸みで
適切な空力特性を出そうとしていた
ガンディーは
フロントのボンネットの段付きによって
うずを発生させ
天井で起こるリフト現象
コアンダ効果を失くし
フロント下で
曲がるように下に降りていく空気の流れで
コアンダ効果により斜め前方下に起こる力
この2点を利用して
ウェッジシェイプ形で起こる
リフト状態をなくそうとしていた
魔改造アルトバンでは
このように説明しました
バンパー下の丸みにより
コアンダ効果が起こり
斜め前方下に力が起こる
このダウンホースの作り方はとても効率的で
空気抵抗を起こさず
ダウンフォースを作ることができるのです
ガンディーニが設計した
カウンタック
(イタリア語発音でクンタッチ)
その意味は驚きの表現だそうです
本当に驚くべき綺麗な車ですよね
ですが、
このプロトタイプの空力を壊してしまった
ランボルギーニ
私としてはちょっと残念なのです😥