ユーノスコスモのタイプE・2ローター・3ローターに関するカスタム事例
2024年09月06日 09時52分
( ・∇・)ユーノスコスモに3つのグレードと2種類のエンジン。そしてメーカーナビ有無の設定が用意されていました。中でも上級グレードに位置するのが3ローターロータリーエンジン搭載(20B-REW)に本革シートで覆われたタイプEとメーカーナビが装備されたCCS。これが500万オーバーだったので、当時のR32GT-Rよりも高価な車だったわけです。
ただ実際使用している素材やメカニズムからすると500万程度で購入出来たのだから相当な御手頃価格と容易に想像できます。(...実際1000万レベルで黒字だとか何とかだっt(ry)
では上級グレード「タイプE」というのはどういう車だったのかをご紹介。
新車価格
2ローター 3700000円
3ローター 4650000円
3ローター+CCSメーカーナビ付き 5300000円
エレガントな本革内装はシュミットフェルドバッハ製。後のレパートJフェリーもこのファクトリーから使用。ちなみにコスモの本革は子牛約11頭分が使用されているそうな…。ダッシュボードのウッドパネルは天然素材。「リヨン産」の楡の木仕様。シンプレス工房で磨き上げられた極上物ではあるが…これだけでも20万ぐらいはするので外すのは相当覚悟は居る…(ㆁωㆁ*)オソロシナ…
一度でも乗ったことある方なら誰もが感じるであろう、雰囲気は他の国産車にはない、独特な作りをしています。それまでドイツ車のイメージが強い高級車の中でも、ソフトなイギリス車を彷彿とさせる作り込みは、どこかジャガーXJSを思い出してしまう…。それもあってこの車を「和製ジャガー」なんて呼ばれていたりもしました。( ・∀・)
( ・∇・)タイプEの専用装備は「電動チルトステアリング」「クルーズコントロール」「スマートキー施錠」「CDオートチェンジャー」等。現行車の先駆けとも言える装置が標準装備されてるのが驚きな所。
メーカーナビ付きグレードのタイプE-CCSは、オーディオ、エアコンスイッチの代わりに液晶のナビモニターが埋め込まれています。つまり操作はナビモニター、またはステアリング周辺の一部スイッチで行えるようになってます。( ・∀・)<…なのでナビ、ステアリングスイッチ同時に使えなくなるとエアコン自体が使えなくなる…という事です。
その他テレビ機能(アナログ)やオプションではありますが、自動車電話サービスあった当時はセンターコンソールボックス内に受話器が設置されてあり、ナビモニター上で電話番号打ち込むことで通話が可能でした。
このCCS(カーコミュニケーションシステム)と言われる装備品ですが、御存知の通り三菱電機との共同開発で誕生した初のGPSナビ(GPSS「グローバルポジションシステムウィズサテライト」略)で有名ですが、一方で戦略物資規制品に該当するという理由で廃却時には「再利用出来ないよう完全に破壊しろ」という注意書きがされている。…当時は厳しい規約の中で開発されたのが伺えますね。( ゚Д゚)y─┛~~
( ・∇・)タイプEには前後215/60R15のブリジストンのレグノが標準装備。そして半溶融鍛造の15インチホイールとの組み合わせとなっています。足回りも全グレードの中では最も柔らかいソフトサスを装備。(後期型ではハードサスにされてしまいます)昔ながらの乗り心地の良いふんわりした高級車な仕上がってます。
実際に乗ってみた感想としては、柔らかい足回りとはいえ不快な横揺れ一切無く、特に路面からの振動等殆ど感じられない所がさすが高級車と言えますね。特に信号待ちからの発進時に後輪がゆったり沈み込んで加速する感じはどこか心地良さがありますね。20Bグレードとの組み合わせになると、まるで窓際の景色だけが移り変わりするような感じで、走ってる感覚は殆どなく速度が出ている感覚が麻痺してしまう。実に不思議な感じですね。(ㆁωㆁ*)
ただ、こう見ると13Bグレードはともかく、3ローター20Bのハイパワーエンジンに対してキャパ不足ではないかと思われるかもしれませんね。( ・∀・)…TCS機能もないですし。
つまりこのグレードは「飛ばす」「攻める」というキーワードとは無縁の車という事です。サーキットや峠を全開走行するのではなく、力強いロータリーパワーをゴージャスにゆったり走るのが正解なので、ダイナミックに味わいたい方はタイプSを選べという事ですかね。(ㆁωㆁ*)
ちなみにタイプSは225/50R16のポテンザRE71にハードサスが装備されたスポーティな仕様なので、走り好きな方はタイプS、またはタイプSXがオススメです。