190シリーズのマルチリンク考察・初期型のキャンバーアーム・偏心カム取り付け・リジカラ流用・弱点ロアアームボールジョイントに関するカスタム事例
2022年06月25日 18時48分
こんにちは、真夏日の土曜日になりました。
旧車には厳しい暑さです。私自身も暑さに負けて
夕方から活動開始です。
マルチリンクの続きキャンバーアームなどです。
190Eにて初採用されたリヤマルチリンクです。
このアームはキャンバーアームです。
明らかに形状や製造法が違います。手の込んだ作りが
初期のアームでシンプルなのが現行品です。
用途や機能は同じと言われてもここまで違うとどうでしょうか?
2週間ほど前に現行品アームに偏心カムを取り付けて
様子を見ていました、結果が良いので
初期型のキャンバーアームに取り替えです。
ノーマルブッシュを打ち抜いて偏心カム付きの
ブッシュに打ち替えます。一家に一台の油圧プレスなど
持っていませんからホムセンのボルトナットで作業です。
頑張ればそれなりに出来るものです。
暗い写真ですみません。
キャンバーアームは位置的に一番上側に付いています。
偏心カム付きとした事でローダウンに対する
過剰なネガキャンを緩和出来ます。
ローダウンしても可能な範囲で真っ直ぐな接地は
基本ですね!
リジカラです。リヤサブフレーム後側マウント
取り付けておられる方も多いと思います。
W201,190Eシリーズには設定が有りません、ところが
同世代のW124は設定が有ります。メジャーな車種は
違いますね!
お気付きの方も多いと思いますが、W124とW201は
サスペンションの仕組みが一緒です。そのままW124
用のリジカラを取り付ける事が可能です。
リジカラの取り付け位置は、リヤサブフレームの固定ボルト
4箇所ですこちらの写真は前側です。W124に比べて小さな
車体であるW201はその効果を実感できるかもしれません!
因みにフロントはリジカラの設定が有りません、フロント部の
フレームワークは全て溶接施工です。ボルトが存在しない事から
リジカラも登場する場面が有りません!
施工はSSTの用意がある所沢の師匠にお願いしました。
ロアアームのボールジョイント取り付け位置です。
ここのボールジョイントに不具合が出ている車両が
多く存在します。私も2回交換しています
この世代のマルチリンクサスペンションが抱える
固有の弱点です。同世代のW124,W210,R129,W202,203などなど
同様です。皆さんのお車も至急点検しましょう!
この世代のマルチリンクが取り付けてあるお車にお乗りでしたら
マルチリンク式サスペンションを堪能しましょう!
私が考えるメンテの順番は、1、リヤロアアームボールジョイント交換
2、リヤサブフレームマウントブッシュ交換3、各アーム交換
の順番が良いのではないかと思います。いきなりアーム類を変えるのは
期待する効果が得られない事も有りそうです。
写真はスラストアームと現行品キャンバーアームです。アーム長が短いですね!
この長さでは快適な範囲が狭いのではないかと…………。