スカイラインのエンジンブローの考察・RB20・油圧は大事・これで壊れない…はず!!・延長オイルストレーナーに関するカスタム事例
2025年01月10日 20時59分
こんにちは ヨカモトです 京都でGTS-Rを普段使いしています 31オーナーさんと情報共有する為に作りました! あまり投稿出来ないかも知れませんが宜しくお願い致します🙇
フォロワーの皆様、遅くなりましたがあけましておめでとうございます! 今年も何卒宜しくお願い致します🙇
さて、そろそろ車が戻って来るので、改めて自分の車に何が起きてエンジンブローしてしまったか、ある程度まとめれたかな?と思うので、分かりやすく書き記していこうかなと思います
これはエンジンが搭載されてミッションを取り付ける段階(ハウスのブログより
クラッチはハウスとORCさんとのコラボモデルです
形状からおそらく、ORC Light400というモデルとほぼ同じだと思いますフライホイールも軽量化になり、吹け上がりに期待です!
というか今までクラッチ構成がノーマルだったのに未だに衝撃を受けております()
年末頃に試運転もされているとのこと
今から慣らしが大変です… といってもノウハウがないのでネットで調べまくって、自分なりの慣らしになるので正解かは…💦
クラッチをまず慣らさないとなので300kmは市街地走行かつ3000rpm縛りで、そこから高速を使って500kmまで走りオイル交換、そこからさらに1000kmほどまで走らせてオイル交換、そこからはレブ縛りを徐々に緩めつつ普段使いしていくイメージでやろうと思います
さて話が逸れました(汗
エンジンブローの原因は多々あるのですが、RBエンジンに多いのはエンジンのクランクメタル流れからのメタルブローがよくあるらしいです
なぜ起きてしまうのか
オイル管理、油温の上がりすぎ、も考えられますが、オイル管理しっかりしてオイルクーラーを装着しても尚起きてしまう状況がサーキットでは起きてしまいます。
それは「フルブレーキングにより遠心力でエンジンオイルが吸えなくなる」という状況です。
追加で油圧計を取り付けている方はサーキットでフルブレーキングした時に油圧警告が付く時があるとおもいます(気にしてなかった方は次の時気にしてみてください)
特に走り慣れている人ほど、フルブレーキングしてヒールアンドトゥでコーナーに進入していくんですが、この時が1番ダメージが大きいかもです
エンジンオイルが吸えないということはエンジン各部の潤滑が出来ないということになります、ということは、オイルが来ないのでオイルで守られている回転部は油膜が切れます これがマズイ状況であります そんなことになってるのにヒールアンドトゥで回転を上げるのですから、恐ろしい事になるのは想像に難しくないですね…
ちなみに、オイルを多く入れるということも対策としてはあるのですが、ブローバイも多くなっちゃいます…
図があまりキレイではないのですが(苦笑
図に表して見ました!
吸えなくなるのはなんで?と疑問に思う方が居ると思いますが、エンジンオイルを吸う役割をしているのは、オイルポンプです
ここが劣化してボルト緩みや破損により油圧不足になるのもあるにはありますが(今は省略します)、オイルパンからオイルポンプの間にはオイルストレーナーといって、パイプの先に茶漉しがついたような部品が存在します。
その部品がどのようについているかをエンジンを上から眺めたように表したのが図です(すんごい大雑把ですがイメージとして…
おおげさに表して分かりやすくしました。 既存のストレーナーの位置は図のように上から見たところおおよそ真ん中よりは後ろあたりにあります。
この位置ですと、フルブレーキングをすると遠心力でオイルが前方に行きます。 この時に空吸いをし、オイルの供給が絶たれます。この時にメタルにダメージがいき、それが蓄積してメタルが流れるとブローとなります。
ならバッフルプレートを付ければ良いのでは…?と思いますがRB20のバッフルプレートって???💦 昔は分からないですが今はワンオフで作るしかないような感じします
良い方法はないのか?と思っていましたところ、Xのフォロワーさん達が同じ状況を打破しようと色々対策を練っておられたのを思い出し、お話を聞くと対策部品が完成してテスト走行もして良好とのことだったのでそちらの部品を取り寄せて、今回のリビルトエンジンに組み込んで貰いました。
それがこちらです
「延長オイルストレーナー」です
宣伝するとこちらはリバイブジャロピーという会社の方が制作したストレーナーです。知り合いのGTS-Rに装着テストし、前後左右のGに対するオイルの空吸いを防げるようにしたものとなっております。(ただしテスト車両のヘッドからのオイル戻りが悪いのか、とある状況下では少しの油圧低下があるらしいですが油圧0にはなってないので油膜切れをほぼ防げるものです)
ワンオフ制作でお値段は張りますが、延長及び延長溶接したことによる折れを防止するための補強が入っております。
詳細はこちらからどうそ!
https://x.com/reviveJALOPY/status/1754417636916822313?t=EWYbe-eNbdyMWW-sEPncTA&s=19
延長しただけでは?と思ってしまいますが、意外と侮れません
これを付けることによりどうなるかと言いますと
こうなります
純正状態よりは前方にストレーナーが移動することにより、遠心力でオイルが前方に偏っても吸い続けることが可能に!
また左右のGにも対応出来るように(おそらく)真ん中に配置されているので、左右偏りにもいけるようになっています!
これで大幅なエンジンブロー対策になります!!
後は油温を120℃になる前にクーリングを徹底すれば以前よりは壊れないと思います(結局油温を守らないと高温により油膜が切れちゃうのでダメージ入りますからここは絶対です)
慣らし後のサーキット走行が楽しみです!☺
でも長持ちさせたいので、まずはしっかり慣らしを行おうと思います!💪