ロードスターの秋の遠足に備えて・キャリパーオーバーホール・ブレーキエアー抜き・ガレージARA!に関するカスタム事例
2021年09月26日 08時16分
車は昭和55年式RX-7→昭和58年式RX-7→平成10年式ロードスター(新車購入)、令和3年11月にジムニー増車!自転車はMTB&ロードで走りまくり!RCはミニッツから1/8GPまで!1968年式の京都府綾部市消防団員!火点は前方の標的!Instagram ara_nb8c、 Twitter @ARAnb8c、niftyブログ・みんカラもよろしく!
さて本日も整備のお話しでございます。
以前の投稿で右フロントブレーキが引き摺っているというお話しをしましたが、今回キャリパーを分解し本格的に原因を探ってみることにいたしました。
まずはブレーキラインを取り外します。
赤丸のボルトを緩めましょう(サイズ14)。
ブレーキオイルがダラダラ出てくるので受けましょう。
続いて・・・
①キャリパー下部のボルト(赤丸 サイズ17)を外します。
②キャリパー上部のボルト(矢印)は外さずそのままでO.K。このボルトを支点に弧を描くようにキャリパーをブレーキパッド・ローターと干渉しないところまで上に持ち上げる。
③持ち上げた状態でキャリパーを車体側へ引っ張るとキャリパーが外れます。
※画像を使い回しているので、この画像ではブレーキラインがついたままになっております
こんな感じに持ち上げて車体側へ引っ張ると外れます。
外したキャリパー本体がコチラ。
うんうん、またまた汚れておりますな😅
中にあるピストンを取り外し、状態を見てみましょう!
ピストンを取り出すには・・・ブレーキラインの取り付け穴を利用します。
ここで、どこのご家庭にも必ず一台はある?エアーコンプレッサーの登場!
先ほどの穴にガン先端を突っ込んでエアーを送ってやると・・・ポンッ!とピストンが飛び出します。
※ピストンがブッ飛んでいかないよう、エアーを吹く前に予めウエス等で防御しておきましょうね。
ポン!と飛び出たピストンの図。
で、今回の引き摺りの原因特定!
見事にピストン中央が錆びております。
そら、スムーズに動かんハズやわ。
ていうか、なんでこんなとこ錆びる?
本来ならここで新品のピストンと交換すべきところですが、今回はあくまで原因特定のため用意しておらず😅
とりあえず錆びだけ落として再利用することに。
※とてもデリケートな所ですので細心の注意を払って作業しましょう
お次は・・・せっかくなんでパッキン類を新品にいたしましょう。
キャリパー本体に使われているのはこの2つ。
大:ダストブーツ
小:ピストンシール
※交換の際はラバーグリスを塗布しましょう
ピストンシールはキャリパーのシリンダー内部にハマっております。
つづいて・・・予めダストブーツをピストンにセット。シリンダーの溝にダストブーツの耳がハマるようになっているので、耳をハメてからピストンを押し込むと良いでしょう。
※写真のようにピストンが斜めでは入っていきませんのでご注意を
ぐぐっと押し込んで・・・ハイ、こんな感じ。
あとは逆の手順で・・・キャリパー&ブレーキホースを取り付けて一段落。
ちなみにブレーキホースを取り付ける際には上下に銅パッキンを入れるのをお忘れなく。もちろん新品に換えましょう。
ここまで来たらあと一息。
最後の仕事はブレーキのエアー抜きです。ブレーキラインを外しましたので、ラインの中にエアーを噛んでおります。
ラインの中にエアーがあるとブレーキを踏んだ時にペダルがいつも以上に奥までいったり、ふわふわした踏み心地になったり、当然ブレーキの効きも悪くなるので要注意です。
まずは適当なペットボトルとビニールチューブ(今回は内径4mmを使用)を用意します。
ちなみに私は一人で作業できるよう、ワンウェイバルブをホースに装着してあります。
※二人作業なら無くても可
ただ!
今回このバルブが馬鹿になっていたため、結局は二人作業することに。これから先は二人作業の手順です。バルブのことはもう忘れて💔
キャリパー上部にあるコレがブリーダープラグ。これを緩めるとブレーキオイルが出てきます。黒いゴムキャップを取り外しましょう。
まずは8mmのメガネを通して、次にチューブを装着。これで準備オッケー。
エアー抜き手順
①助手がクルマに乗り込んでブレーキペダルを3~5回程度パカパカ踏む→1,2,3,4,5→踏みっぱなしの状態でストップ。
②予めかけておいたメガネでブリーダープラグを緩めるとオイルとエアーがチューブに出てきます。
③ブレーキペダルが底まで着いたらプラグを締めます。
④どんどん①~③を繰り返していき、チューブに気泡が出なくなったら完了。
↑画像は②の状態。オイルと一緒にエアーも出てるのが見えますね。
何度か繰り返し、気泡を噛まなくなりました。
これでオッケー!
※ブリーダープラグを緩めすぎると、逆にそこからエアーを吸い込むので注意が必要。一生作業が終わりません。
※作業中はブレーキオイルがガンガン減りますので、タンク内にオイルを継ぎ足しながら行いましょう。
エアー抜きが終わったら周辺をクリーナースプレーで綺麗にしましょう。万が一のオイル漏れを発見するためにも入念に。ブリーダープラグ内の残オイルも綺麗にね✨
ブリーダープラグにゴムキャップを着けて作業完了。
最後の仕上げは実走行。
結果・・・ブレーキのタッチも効きも問題なし!
肝心のブレーキの引き摺りも解消♪ あんな錆びたらけのピストンやったのに✨ ピストン磨きの魔術師襲名。
走行後はオイル漏れが無いか確認→問題なしで今回の作業は全て終了。
お疲れさまでした!
オマケ
ちなみに私のMTBも油圧のディスクブレーキでございます。エアー抜き作業は同じ手順で行います。ただ対向4POTなんで、ロードスターより遥かに上等なシステムだったりしますが✨