紫さんが投稿したたかがボルト1本・ワンオフ・トーイングフック・牽引フック・けん引フックに関するカスタム事例
2023年10月21日 21時57分
自分からフォローしませんがフォローされたらフォロバします。 高校、大学は推薦入学で理系卒。 自宅DIYで趣味のtig溶接が出来るように和室に200v 30Aの電源通して和室でtig溶接してます。 【趣味用 自宅保有機材】 250A直交tig溶接機(100/200V) 溶接ポジショナー 新ダイワバンドソー 卓上ボール盤 卓上グラインダー サンダー ベルトディスクサンダー パイプベンダー 15t油圧プレス レーザー彫刻機 直流安定化電源
今日は帰宅後に試作段階のワンオフ牽引フックのボルトを変更したのでボルトの話を。。。
小さく見えるけどM16でソケットサイズは24mm、ワッシャーの外径32mmで厚みは4.5mmある。
為になるかは分かんないけど知ってたら役に立つかも?
ボルト1本でも何も知らずに使うと大惨事に繋がる可能性もあります。
取りあえず牽引フックの曲げ角度を変更したついでに取り付けボルトも変更しました。
左が強度区分10.9をやめて右の12.9Tにして、M14→M16へ変更。
あと締め込んだ時に負荷が掛かるワッシャーも摩耗したらあれなのでハイテン材(ハイテンション材)にして更に強く。
詳しく説明すると、、、
強度区分12.9T
材質 SCM435
有効面積157mm²
保証荷重試験152,000N
保証荷重力970N/mm²なので、分かりやすく言うと15.5tで引っ張ると千切れます。
単純な材質だけでの引張り強さN/mm²
普通鋼 420N/mm²相当
sus304 578相当
s45c炭素鋼 800相当
SCM435 1000相当
で、殆どの人が鉄ボルトよりステンボルトの方が強度があるとの認識ですがそれは合ってます。
ホームセンターにあるユニクロメッキしてある鉄ボルトと比べると。です
いちよsus304ステンボルトの方が強度がありますが45c以上の炭素鋼ボルトに劣ります。
sus304ステンボルトはオーステナイトなので鋼種区分はA2になるんですがA2-50 A2-70 A2-80となります、A2-50であれば500N/mm²なので、なんと45cボルトより弱いステンボルトになります。
ステンボルトの頭に8.8の強度があってもSCM435より弱く、超えるには10.9表示のステンボルトにすればいいですがホームセンターには多分売ってないとは思います。
ホームセンターに売ってるステンボルト類は無印か304の刻印だけだと思うのでそもそも弱いステンボルトですから買うのはマフラーフランジボルト位にするくらいしか使用用途ないですね。
ちなみにちゃんと強度80以上又は8.8以上のステンボルトであればM12×50mmで1本2200円、M14×50が3200円
、M16で4500円くらいです。
ステンは結構強く錆びにくいメリットがあるけどデメリットは熱の影響を受けやすく伸びやすい事でカジリついて取れなくなったり、接触する金属が同材質じゃないと晴れてても錆びます、なので車や鉄や鋼製の物に使われてるボルトはほぼ鉄なんです。
晴れてても錆びるのは空気中の水分(湿度)でイオン化傾向により異種金属接触腐食して錆びるって意味です。
機械や設備の100tプレスや1000tプレス機、橋や造船、タワー、キャリパーボルトなどに使われてるのもステンではないですね、強度的に45Cだったりそれ以上であればSCM435のハイテンの部類ですかね、もし鉄ボルトより強度があるからと知らずにキャリパーボルトをステンにしたら相手側のアルミが腐食していずれボルトが抜け落ちます。
シリンダーヘッドとエンジンブロックを締め込んで留めてるボルトは45cだと思いますが強化ボルトと呼ばれる物は強度8.8→10.9や10.9→もしかしたらSCM435にしたものだと思いますが専門外なので不明。