N-ONEの車速連動間欠/バリアブル間欠フロントワイパー後付・ワイパースイッチ交換・車速信号線は49番・N-ONE RSに関するカスタム事例
2023年10月29日 00時16分
えむ・どーぐ です。家族でホンダ車を4台所有しています。 私のクルマ プレミアムクリスタルオレンジメタリックⅡの2020年式 GB7 フリードハイブリッド クロスター 妻のクルマ ブリティッシュグリーンパール/クリスタルブラックパールの2022年式 JG3 N--ONE RS 長男のクルマ フィヨルドミストパールの2023年式 GR3 フィットe:HEV リュクス 次男のクルマ スレートグレーパールの2025年式 GR3 フィットe:HEV RS
JG3/JG4 N-ONE の2021年モデルから2023年モデルに変更される際に、コストダウンで廃止されてしまった機能のひとつに、
車速連動間欠/バリアブル間欠フロントワイパー → 間欠フロントワイパー
があります。ワイパースイッチの外見上の違いは、間欠ワイパーの時間調節リングが省略された事です。
過去のN-ONEの装備一覧表を見ると、
JG1/JG2の2013年モデルでは、全車間欠フロントワイパー。
2014年/2016年/2018年モデルでは、G /スタンダードのみ間欠フロントワイパーで、上級グレードは車速連動間欠/バリアブル間欠フロントワイパー。
JG3/JG4の2021年モデルでは、全車車速連動間欠/バリアブル間欠フロントワイパー。
という変遷です。
前車N-BOXでは間欠フロントワイパーだったので(2012年モデルG・Lパッケージ。2013年モデルから同一グレードは車速連動間欠 /バリアブル間欠フロントワイパーになって、私は悔しい思いをした)条件は同じ。
それに慣れている妻は、
「間欠時間調節リングなんか無くてもいいじゃない」
と言いますが、私としてはRGステップワゴンや2ndフリードは付いていて、なおかつ同じ車種の前年モデルには付いている機能が無くなってしまうのは納得出来ません。
車速連動間欠/バリアブル間欠フロントワイパーに変更する方法を調べたところ、ワイパースイッチ自体はパーツを交換するだけでOKだが、本来の機能を作動させるには、パーツの交換だけではダメで、車速信号の配線を追加しないと正しく動作しない事が判明。
JG3/JG4 2021年モデルと2023年モデルの配線図を取り寄せて違いを検証すると、ワイパースイッチの6番ターミナルからボデイコントロールモジュール(BCM、室内側のコンピューター)の49番ターミナルへの配線が2021年モデルのみに存在して、それが車速信号の役割である事が分かりました。
今回用意したのは、
◯車速連動間欠/バリアブル間欠フロントワイパー用のワイパースイッチ
この品番は2nd N-BOX用ですが、参考にした先駆者はこちらを使用していたので倣いました。
◯車速信号配線
本来の色に合わせてイエローにしました。
◯住友電装製025型TSシリーズターミナル
ワイパースイッチとBCMに配線を接続する際に必要なターミナルです。身近には無かったので密林で取扱業者を探して購入。
作業前。
最初は自力でやろうとしたのですが、BCMはブレーキペダルの奥にあり、その手前に存在するヒューズボックスとステアリングシャフトとブレーキペダルが邪魔をして、どうにも手が届きません。
ヒューズボックスを移動すれば手が届きそうですが、それにはヒューズボックスに刺さっている全てのカプラーを取り外さないと移動が出来ないので、元通りに復元出来る自信が無くて自力作業は断念。
ちょうどブレーキペダルの調整(走行距離が10,000kmを超えた頃からブレーキペダルの作動位置がかなり奥になって来たので)のため購入先の整備工場に入庫させる際に、うちのクルマの主治医である、はとこのKちゃんに上記の状態を説明して、
「カクカクシカジカなので、この作業をお願いしてもいいかな?面倒な事を頼んでごめんね〜」
と作業を依頼しました。
待つこと3日で作業完了。
Kちゃん曰く、
「ともかく手が届かなくて、大変な作業だったけれど、何とか出来たよ」
との事。
間欠時間調節リングを長いにして、インターバル約14秒。
間欠時間調節リングを中間にして、インターバル約10秒。
間欠時間調節リングを短いにして、インターバル約5秒。
このポジションでクルマが停止状態では間欠作動、走行開始後しばらくするとLOの連続作動、停止後しばらくすると間欠作動、車速連動間欠の作動になります。
という事で他力になりましたが、当初の目的は達成出来ました。
Nシリーズにおいては、N-ONEとN-WGNでは2023年モデルで車速連動間欠 /バリアブル間欠フロントワイパーは全車廃止されてしまいました。救いは3rd N-BOXではカスタムのみには設定されるので、軽自動車全て廃止という方針ではなさそうです。
年次変更やマイナーチェンジは、グレードや装備の追加でユーザーの購買意欲を向上させる目的で行うものであると私は考えています。
それが価格据え置きであっても、便利な装備が廃止や選択可能なボディカラーを削減するような年次変更を行なってばかりでは、メーカーの都合が見え見えで、ユーザーの買おうとする気を削いでしまいます。
たかがワイパーの時間調整機能かも知れませんが、過剰装備と思わずによく考えてほしいですよね。