車狂♪︎さんが投稿した草ヒロ愛好会に関するカスタム事例
2022年04月11日 23時12分
このアカウントでは私が撮影した草ヒロ、所謂廃車体を1日1台紹介しています。 あくまで趣味なので各メーカーさんや車種に特定の意図や不満を持ったものではなく、個人的な主観で書いているため気分を害してしまうこともあるかもしれません。 自動車が本来の用途で使われていないこと、廃棄されていることに対して不愉快に思われる方はご覧にならないことをお勧めします。 また悪戯や盗難防止のため、草ヒロ個体の詳細や所在地等に対するお問い合わせには、如何なる方法でもお答えできませんのでご了承ください。
2022年春休み探索~with石原さん~(3)
本日の草ヒロ(廃車体)シリーズ
今回は“三菱ふそう B620E”です😄
とある高原の農園にて発見した真っ赤なバス。
近くのお家の方にお話を窺うと、どうやらここの農園のオーナーさんが看板代わりとして置いたようで、元はこの高原の下にある街の道沿いに置かれていたそうな。
しかしこの赤いカラーは昔置かれていた時から変わっていない様子で、前も場所でも店舗の看板として徹していた模様。
車種は三菱ふそうの中型バスである“B620E”というモデルで、1971年式だそうです。
このB620シリーズはコレの一昔前から発売していたMR620系から出力を上げて新登場したモデルで、製造期間は1970年〜1972年の僅か3年と、バスとしては非常に短いモデルライフの車です。
こちらの個体もそうですが、その中でも1971年のマイナーチェンジを受けた以降のモデルになると130馬力の高出力のエンジンを搭載するようになります。
真っ赤に塗られてしまっていますが、ふそうのエンブレム。
この頃は日野もそうですが、各社デコトラのようなフロントエンブレムが採用されていましたね。
全体的に程度は良好でしたが、右のウィンカーレンズが割れていました。
しかし綺麗な割れ方をしており、中の電球は無事。
土台右側には「前」という刻印があり、取り付け時に前後間違えないようになっています。
先程「コレの前から出ていたMR620よりパワーアップした」という旨を書きましたが、エンジン出力がアップされただけで見た目は全く同じです。
リアの通気孔なんかもそのまま流用されています。
エンジンはお金になるので廃車時に降ろされてしまう草ヒロというのは結構存在していますが、こちらの個体は健在。
赤く塗られてしまっているものの、かなり程度良く残っています。
サイドのエンブレムです。
ボディメーカーである呉羽自工のエンブレムも綺麗に残っています。
運転席を覗きます。
シートをはじめ、ステアリングやシフト、手すりなんかも残っています。
今まで結構な数の廃バスを見てきましたが、大体は運転席まで取り払われていたり残っていてもかなり荒れていたりで、ここまで綺麗に形を保っている個体は初めて見ました。
看板代わりとして置かれているとはいえ、流石に邪魔だったのか客席は全て外されていました。
しかしサイドにベンチが置かれているのを見るに、休憩所としても使っていそうな雰囲気はありました。
リベット打ちのボディが美しいバス。
その向かいには近しい年式の商用車がもう1台草ヒロになっていました。
そちらは次回ご紹介します!