マーチの警告灯点灯・オーバーヒートに関するカスタム事例
2022年05月13日 10時43分
会社帰りに温度警告ランプが点いてしまったので原因究明することに。リザーブタンクを見ると空になっていたので、取り急ぎ水を補給して様子見。リークテスターを買いました。念のためラジエターキャップを新品に交換しました。
尋常ではないLLCの減りだったので、ホースやサーモの取り付け部からのリークを疑いました。そういえばボンネット開けるたびに甘塩っぱい匂いがしてたので。セットの中からキャップのアダプターを合うものに交換。手動のポンプで加圧することで走行中と同じ状態を再現します。0.9kgまで加圧して2〜30分ほど放置しながらパイプ類や水温センサーの繋ぎ目など目視でチェック。目視では漏れはなかった。次に圧力の変化を見ます。数値30分前と変わらず。ということで、リークはしていないと判断。最悪ヘッドガスケット抜けもあるので、オイル交換でオイルの色を確かめました。オイルの色は乳化していませんでしたので、オイルラインにLLCが流れていないと判断。
セットには着いていなかったラジエターキャップをチェックするキャップテスト用アダプターをストレートに買いに行き、元々付いていたキャップの圧力をチェック。こちらも0.9kgで加圧します。加圧中に空気が抜けていきます。念のため少し放置すると0.4kgまで減ってしまいます。何度か試しましたが、同じ状態。と言うことでラジエターキャップに圧力がからなくて、蒸発してるうちにLLCがどんどん減っていたと言うことで原因がはっきりと判りました。そういえばいろんな所を整備してるのにキャップだけは変えたことなかった。
水道水を継ぎ足したので、LLCを交換します。規定量4.9Lなのでこれで足りますね。
排出した古いLLCです。オイルの混じりもなくめちゃ綺麗です。これでヘッドガスケット抜けの心配はまったくなくなりました。
オイル処理ボックスに入れました。
LLCをエンジン内にこぼしたり、地面汚したりは絶対できないので(近くの公園でやってます)専用の道具で綺麗にやります。まずはリザーブタンクをクランプしてキャップのアダプターを取り付けて。
クーラントファンネルでLLCをジャバジャバ入れていきます。ヒーターを外気導入にして全開。電ファンが2回回るまでに何回か3000回転まで回しました。エア抜きですが、アッパーホース、ロワーホースを軽く叩いたり揉むと小さなエアーが抜け、暖機ーエンジンストップを何回か繰り返すとその度に大きめのエアーがボコッと抜ける感じエアーが完全に抜けるまでしつこくやりました。このファンネルの優れたところは、ラジエターに入りきらなかったLLCをバルブを閉じて、こぼさずにキャップ部分から外せるところです。余ったLLCはリザーブタンクにスムーズに移して作業は終了です。