フェアレディZのタイミングベルト交換・DIYに関するカスタム事例
2022年06月20日 15時32分
1985年式フェアレディZ(PGZ31)前期型にとアクティバンHH3乗っています。 超絶ドノーマル(?)。 北米輸出向けヘッドライトとヨーロッパ輸出向けウインカーを装着中。 1986年式300ZXを車検に向けて修理中。
今回はタイミングベルトを交換していきます!
パワステベルトやコンプレッサーベルト外してもベアリング系の擦れる音がするのでかなりヤバそうです!
基本的にはこの辺の部品はスカイライン系の後期RB20と共通部品が多いですが、R33/34とかとは違ったり一緒だったりします…
まずはエアクリボックス外しましょう。六角ボルト4本とホースバンド外すだけで取れます。(外す前の写真撮り忘れ)
こちらのクランク角センサーの位置は元に戻せるようにペンで書いておきましょう。
適当な位置に付けてエンジンかけるとブローするらしいですよ…
機材ががあればタイミングライトで調整しましょうね。
手前についてるタイベルクーラーのホースを外して六角ボルト3本と六角穴付きボルト2本外して上部ベルトカバーを外すことが出来ました。
タイベルにヒビが…
36年間お疲れ様でした…
次にクランクプーリーを止めているボルトを気合で外します。専用工具でロックとかした方がいいと思うのですが、自分は5速に入れてサイド引っ張りました。車は170馬力とかでミッションに負荷をかけるので人力くらいのトルクなら問題ないでしょう!
27mmのソケットが必要なのですがそんなでかいの持ってませんので買ってきました。
RB26だとさらにでかいらしいですよ。400N・mで締めるらしいですし…
スピンナハンドルで何とか取って、ここからプーリー抜き…
プーリープーラーで力かけていますが全然抜けません!!
レンチを延長して回してましたがそれでも回らなくなったため、ラスペネをぶっかけて一晩放置…
しても抜けませんでした…
このプーリーに何kgfかかってるんでしょう…
取り敢えずハンマーで殴ったり裏側を軽く抉ってやったりすると回りが良くなりました。
んで、抜けたプーリーはこちら。
プーリープーラーを使うときは絶対に一番後ろの分厚い所を掴みましょう、割れますよ。
そしてアンダーベルトカバーがようやく外せます。プーリー抜かないとベルトカバー外せないので横着しないように…
見て分かるかもしれませんがタイベルのテンションが全然かかっていません。
テンショナーやアイドラーのベアリングもボロボロですね。
アイドラープーリーの新品と外したものです。
今回はボルトも純正新品に交換しますよ!
ベアリングはお察しですがゴロゴロ言いながら回りが非常に悪いです…引っかかりがあるような感じ…
新品はベアリングのシールの抵抗があるのですが、そのような感覚はないですね。
水分とかゴミが中に入り放題なんでしょうね。
こちらはテンショナーです。
こちらもボルトとナットとスプリングワッシャー、テンショナーのばねを新品にしたのですがワッシャーを買い忘れたので使いまわします。まあ平座金自体はヘタらないですからね。良いとしましょう。
こちらもベアリングの状態は悪く、アイドラーと同じような状態でした。
カムスプロケットも外します。
カムスプロケットを外して、エンジンのカバーを外すとカムシャフトシールが見えますのでこちらの交換をします。外すのはマイナスドライバーで簡単に取れるのですが、取り付けが非常に硬かったです…
シャフト径は40mmですので、3Dプリンタ等で内径40mmの円筒形を作ってプーリーで押し込んでやると簡単に入れれそうですね。
私は時間が無かったのでマイナスドライバー等を駆使して押し込みました。
こちらが外したウォーターポンプと新品ポンプです。ちなみにこの段階でプーリーは取り付けてはいけません。ベルトカバー付けたりする際に外すハメになります。
ウォーターポンプの回転軸には酷いガタツキがあり、これが一番煩かった原因なのでは?となりました。ガッタガタでしたね…
ちなみに純正新品も出るのですが、2万円もするためGMBの社外ポンプ(7000円)を使いました。アイシン(9000円)等もありますよ。
紙ガスケットだったため、ウォーターポンプに液ガス使う必要はありませんでしたね。
あと、クーラントはかなり出てくるので予備と受け皿を用意しましょう…クーラントをラジエーターから抜いてても3〜4Lくらい出てきますよ。せっかくこの前交換したのに…
少し戻りますが、テンショナーには2本のスタッドボルトがあります。ラスペネ吹いて、バイスプライヤーで回そうとしたのですが全く回りませんでしたのでナットを2個使い、ロックナットのように締結し、左回しで回すと抜けました。大きい方は多分M12(純正ナットを使用)、小さい方はナットをそもそも使用しない為、M6のナットを使って抜きました。
テンショナーの六角穴にレンチを入れて右回しで最大に回したところでナットで仮固定します。
タイベルをマーク合わせて取り付けします。ズレてると燃費悪化や最悪エンジンブローとなるので慎重に(ブローまではしないと思いますが)
かけ終わったらテンショナーを戻して再度取り付けします。私はテンションかけすぎてエンジンかけたときにタイベルから唸りが聞こえ、もう一度プーリー抜いてカバー外してってしてました…
ちなみに一番下のクランクシャフトに刺さってるスプロケットは抜けませんでした。
抉る隙間もほとんどなく、手で抜けなければ破壊するしかありません。
そんな時間はないので部品ありますが見送りました。
あとは蓋をして、クランクプーリーを150N・mで締めて補機類ベルトを掛け、エアクリ付けたら完了です!