サニーのステアリング交換に関するカスタム事例
2022年11月27日 20時46分
ちわ、サニーの人です。
この度重い腰を上げ、ようやくステアリングを換えたので掲載します。
交換前の純正ステアリングがこちら。
これも手に馴染んで悪くはないのですが、社外を入れたいというお気持ちが勝ってきたので交換した次第です。
必要な工具と素材は
・プラスドライバー
・マイナスドライバーのようなもの
・トルクスレンチ(T30)
・メガネレンチ(バッテリーマイナス端子のサイズ、サニーは10mm)
・ステアリングボスキット(今回はHKB)
・十字レンチ
・トルクレンチ
・19mmソケット
大体こんな感じでした。
まずはステアリングをセンター(真っ直ぐ)の状態で安全な場所に停車させ、ボンネットを開けてバッテリーのマイナス端子(赤く囲ったところ)を外し、10分以上(今回は大事を取って15分)放置します。
これは内部に貯まった電気を放電させて、エアバッグの誤作動を防止する目的で行います。作業中にエアバッグが開いたりしたら大惨事ですからね。
ここはスマホを見るなり本を読むなり、あるいはカップ麺を食べるなりネコと和解するなり、好きなことをしてじっくり待ちましょう。
サニーの人はツイ廃なので、Twitterを見てたらあっという間に20分くらい経ってました。まさかこのツケが後に回ってくるとは
サニーの場合マイナス端子は片止めで、10mmのレンチを使って簡単に緩められます。
カバーがついてるので大丈夫だとは思いますが、くれぐれもプラス端子に工具の端や手がつかないように気をつけてください。普通に感電します(迫真)
ゴム付きの作業用手袋などがあれば、つけて作業しましょう。
放電が完了したら、いよいよステアリングの取り外し作業に入ります。
純正ステアリングには、両側面および底面にカバーが付いているので、隙間にマイナスドライバーなどを突っ込んで外します。
嵌め殺しを外すような感じで、カパっと取れます。
底のところはこんな感じ
そんでカバーが外れたら、まず底面の内側に入っているカプラーを2つ外します。
赤く囲ったところがエアバッグのカプラーで、白い部分のツメをつまみながら引っ張ると取れます。
青く囲ったところがホーンのカプラーで、これもツメをつまみながら引っ張ると取れます。
エアバッグのカプラーを引き抜く時めちゃくちゃビビりますが、ちゃんと時間をおいて放電してあれば大丈夫です。しかし慎重にやりましょう。
このエアバッグを外す作業中は万一誤作動した時にエアバッグが直撃しないために、なるべくステアリングの正面にはいないようにしましょう。
カプラーが外れたら、両側面の内側にある星型の穴のボルト(トルクスボルト)を外します。
このボルトがエアバッグユニットを左右で留めています。内部にネジロック(接着剤みたいなの)が塗布されていてめっちゃ硬いので、必ずT30サイズのトルクスレンチを使って、斜めに力がかからないよう慎重に回しましょう。
回し始めは結構な力が要るので、自分は写真のようにメガネレンチを掛けてテコの原理で回しました。
写真では撮影の都合上取手の部分しか持ってませんが、このまま回すと斜めに力がかかってネジ山がなめてしまう(ネジ山が潰れてしまう)ので、必ずボルトの直上部分(赤く囲ったところ)をもう片手で押さえながら回しましょう。
トルクスボルトは外周をメガネレンチなどで回せないので、一度ネジ山がなめると手詰まりになってしまいます。注意しましょう。
両サイドのトルクスボルトが外れたら、センターパッド(ステアリング中央の部分)を引っ張ってエアバッグユニットを取り外します。
外した直後の写真なくてすみません。
写真では諸事情により、エアバッグユニットのステーも外しました(本当はステーまで外す必要はないです)。
まあでも大体エアバッグが外れるとこんな感じなんだな、ということが分かってもらえると幸いです。
そしたら真ん中のシャフト(棒)にナットがついているので、これを十字レンチの19mmで外します。
そのまま回そうとするとシャフトも回ってしまうので、ハンドルロックさせた状態だとやりやすいです。
結構硬いですが、一気に力をかけるようなイメージで回してあげると意外と簡単に回ります。
ナットが外れたら、シャフトからステアリングを外します。
ステアリング自体は尚もまだスプライン(シャフトに刻まれた溝)によって結構しっかり固定されているので、メガネレンチなどでステアリングを内側から叩いてやると簡単に外れます。
この時対角線上に交互に叩きながら、徐々に叩く位置を変えていくと外れやすいです。
上手く外れると、動画のように純正ステアリングを外すことに成功します。感動の瞬間ですね。
すみません、聡明な読者諸氏はこれまでの写真などで既にお気づきと思いますが、純正ステアリングが外れた時点で日が大分暮れてしまって、この後の写真を撮ってる暇がなくなってしまいました()
ゆるして
簡単な流れとしては、まずステアリングボスをシャフトに差し込み、先程外した19mmのナットで固定します。
この時スパイラルコード(ボスの裏にある黄色と黒のクルクル回るやつ)がセンターになってるかを確認します。
確認手段は
1:スパイラルコードを軽く止まるまで左に回す。
↓
2:そこから2周半戻す。
↓
3:スパイラルコード内周の黄色い三角と外周にある黒い三角が一致する場所までずらす。
をすると良いです。
そしてスパイラルコードからコードが出ている位置をボス側と合わせて取り付けます。
ここでトルクレンチの出番。19mmのソケットで締め付けます。締め付けトルクは34.5N×mです。
そしたらステアリングを取り付けます。
今回は昔母親が三菱のミニカに付けていたナルディクラシックのウッドを取り付けました。一子相伝ですね(悲しいかな単純に中古品すら買う金がなかった)。
ナルディは六角形の辺が上下に来る位置でボルトを留めます。パーソナルも同じ位置で留めます。
逆にモモやその他の社外ステアリングは、六角形の頂点が上に来るような留め方をします。
ステアリング本体のボルト留めは、ネジ山を殺さない程度のトルクで締めましょう。
そしたら、先程外した黒いカプラーをヒラタ端子に交換(HKBのボスキットにはカプラーからヒラタ端子に変換するケーブルが付いてきます)して、ホーンボタンに取り付けます。
カプラーによってはエアバッグキャンセラーが必要になるので、その際は別記事を参照してください。
そしてそのホーンボタンをステアリングの真ん中に取り付けて、ステアリング交換の作業は終了です。
最後に先程外したバッテリーのマイナス端子を付けて、ナットを締めたら全ての作業が終了です。
お疲れ様でした。
今回の作業は内容の割に、エアバッグとの格闘で神経を使いました。
作業時間は長めに半日程度かかると見積もった方が、余裕を持って整備できると思います。
今回の自分みたいに午後になってから思いつきで始めると、あっという間に日が暮れて地獄を見ます。
11月後半の日の短さを甘く見てたツケが来ましたね…
ただナルディのステアリングがついた車内は、一層風格が増した気がします(気がするだけ)
あと当たり前ですがドライビングポジションが若干変わった印象ですね。ステアリングを回す感覚や手の馴染み感も変わりました。
ドライビングポジションを考えると、やっぱりディープコーンくらいの方が良いかもなって印象です。
ただやっぱりウッドステアリングは手が滑りますね。慣れれば何ということもないのですが、最初は感覚の変化に慣れずちょっと大変でした。
とはいえこれらを加味しても、見た目が良くなったので万事OKです。クルマのカスタムは見た目が大事、古事記にもそう書いてある。
ステアリング自体は多分今後自分好みの物に変わる予定なので、その際はまた投稿します。
随分な長文にも関わらず、ここまで読んでくださった読者様ありがとうございます。少しでも参考になったら幸いです。
これから更に寒くなるので、皆さんも体調管理に気をつけてくださいね。
それでは
シタ