ヒナボーさんが投稿したシビックタイプR・FL5・試乗・ホンダ・シビックに関するカスタム事例
2025年04月22日 23時03分
K12→FN2→GXPA16
ひょんな事からシビックタイプR(FL5)を試乗する機会に巡り会えましたので、今回はそのレビューをば。
インテリアやエクステリアなどのレビューは割愛します。
見た目なんて他で好きなだけ見れますから。
今回は平均速度100km/h以下の林道などが主な山猿がFFニュル最速レベルのタイプRに乗った時の「乗り味や印象重視」となります。
言ってしまえばどシロートの感想なので、
「プロドライバーの〇〇さんと言ってることが違う‼️」
「現役のラリードライバーはもっと〇〇と言ってたぞ‼️」
「お前にタイプRの何が分かる‼️」
とか言わないでください。
素人の感想文とプロのインプレッションを比較しないで頂きたいですな。
街中での走行になりますが、
運転してすぐに思ったのが
「言われてるほど脚硬いとは思わんな」
といった印象。
みんながみんな揃って
街乗りでも脚が硬い‼️
FD2から何も学んで無い‼️
みたいな事言ってる人らを見てたので、覚悟していたら思ったよりしなやかで全く不満は無いですね。
モードによって脚の硬さが変わるFL5ですが、街中はcomfortで走行。
FK8で1390kgだった車重も、
FL5では1430kgと40kg増してますが重さからくるダルさも特に感じません。
一番感じたのは、
「とにかくデケぇ‼️」
それもそのはずです。
デカいと思っていた我がGRヤリスは
全幅1805mm
FL5はなんと
全幅1890mm
左右合わせて85mmの差です。
コレはデカいですよ...
片側40mm近い差は圧倒的に狭く感じるものです。
「軽自動車やサニトラにオーバーフェンダーつけたら片側5cm近く変わるけど、別に怖くなくね。ニワカ乙」
みたいな野郎が出て来そうで怖い。
全幅1480mmは回れ右です。
特に意味の無い内装。
早速自分がよく行くスポットへ繰り出したのですが、VSA(横滑り防止装置)の解除が正しく出来てるのか分からない。
一回押しただけではモニター上でしか外れておらず、大概は長押しなどで全OFFにする。
しかし、長押ししても特に変化はなく
解除出来ている?らしい。
1回押すだけで全オフになる車がないわけでも無い。
日産のRZ34がソレだった経験があるため、ほなええかと思い試乗開始。
自分は基本的にどんな車でも強い荷重移動&フットブレーキでリアをスライドさせて車の挙動をチェックします。
(会ったことある人は当然知ってる)
最新型のFF車は脚も進化してて粘り強いからこの速度域ではリア出ないだろうなぁ...と思ってスライドモーションを起こしましたが、
なんと60km/hを下回る速度で簡単にリアがブレイク。
「おっ、なんだ出るじゃない!
基本的な動かし方はFN2と同じでいけそうじゃん!」
と思った矢先、スライドを鬼の形相で止めるかの如く後輪のブレーキを摘まれ車両は強制的にグリップを回復させられた。
思わず口に出てしまった。
「は?何してくれてんの?」
なんじゃこりゃ、VSA切れてないじゃん
やはりVSAが完全に切れていなかった。
しかしこの横滑り防止装置、
中途半端に切れる機能については疑問に思うところがある。
通常ON時は、そもそも滑り出さないように各輪のブレーキを摘んで調整してくれる。
アンダーにはなるが、破綻はまず無いと思う。
しかし、この中途半端なOFFは
ある程度滑り出してから急激にガツンと制御を効かしてくる。
この「ある程度」に問題がある。
スライドに慣れているドライバーは、この「ある程度」のわずかな時間内に
スライドに合わせてカウンターステアを当て始める。
もうお分かりかもしれません。
カウンターでバランスが取れ、
スライドが収まり始める切れ角のちょうど最大角度付近で制御が入ります。
「ガクンッ!」と
強制的にグリップを回復させられた車両は、一気にカウンターを当てたコーナー外側の方向へ向かおうとします。
いわゆるオツリです。
ハッキリ言いましょう、
「あぶねぇ」
VSAはONかOFFかだけで良い。
分かりやすくして欲しい。
即座にネットで調べるとVSA全カットの方法をオーナーの方々が掲載。
やはりあるでは無いか。
しかし、+Rモードのみらしく
comfortやスポーツモードでは全カットは出来ない?らしい。
調べる時間も無かったので、今回は+Rモードで検証。
無事に全カット出来ました。
オフにしてスライドさせてみましたが、ようやっと「お仕置き」されずに流すことが出来ました。
印象としては、
本当にFN2と同じスライドコントロールの感覚で走れる。
ブレーキの踏力でスライドの維持はもちろん、スピンモーションなどほぼ起こさず斜めに綺麗に滑っていくあの感じはFN2そのもの。
リアの足回りの構造が違うのに、この印象には驚きでした。
次にハイパワーFF車特有のパワーオン時のトルクステアがかなり減ってると感じました。
昔FK2に乗ったことがあるんですが、
加速時はもう少し暴れ馬だった気がします。
この辺りはフロントの足回りに何か工夫してるんでしょうか?
後肝心のサスペンション、
モードに応じて固さの変わる電子制御サスが採用されています。
先程硬いと思わないと言ったな。
あれはウソだ。
いや、ウソでは無い。
「街中のcomfortでは不満は無かった」が正解ですね。
それぞれのモードで同じ道をグリップのみで3本走ってみましたが、個人的には前評判と同じくcomfortモードが良さげでした。
多分このモードでもおそらく
GRヤリス RZハイパフォグレードの脚より硬いです。
+Rモードは硬い+ステアが重くなります。
多分このモードは平均速度3桁の、路面状態が良い国際サーキットくらいしかハマらない気がします。
それこそホンダといえば鈴鹿サーキットとかね。
とてもダラダラコーナーが続く轍まみれの
山では使いづらい脚です。
スポーツモードは、comfortから少し固くしたイマイチな印象でした。
あと、ブレーキ。
ブレーキめっちゃ良いっす。
GRヤリスも良いと思ってたんですが、
FL5もめちゃくちゃ良いです。
奥で調整出来るんです、
言語化出来なさそうなんで、この辺りは省きますが...
こういう時、教養って大事に感じます...。
言葉が出てこねぇ。
この頃になると、デカいデカいとビビっていた車体のデカさも気にならなくなっていました。
1930mmに慣れるわけねぇだろ。
と思っていたのですが、人の順応性と言うのは無限の可能性を秘めていますね()
あと、今更なんですが運転姿勢が良いですこの車。
GRヤリスって目線かなり高めなんです。
(コレがかなり批判されてるんですが)
FL5は一昔前のチューニングカーばりに目線と着座位置が低いんですね。
かつ、ステアリングがきちんと欲しい位置まで伸びてくれます。
チルト、テレスコでこの辺りをしっかり位置出し可能な設計にしてる辺りはさすがホンダです。
目線と着座位置が低いと重心が下がりますから、スポーツ走行では有利に働きます。
(視界の意味合いではデメリット)
GRヤリスはステアリングが欲しい位置まで伸びないので、この辺りでは負けてます。
330馬力でFFは踏めんだろ。
って思ってましたが、
メーカーの努力は素晴らしく、ガンガン踏んでいける車に仕上がっていました。
シビックは軽量NAコンパクトな〜
も分かりますが、この車もタイプRのスピリッツを受け継ぐ歴とした
「シビック タイプR」
なんだなと納得。
正直めちゃくちゃ楽しかったので、
本当に乗れてよかったなと。
残念ながら新車購入は出来ませんが、
FFが好きな方、シビックが好きな方には中古でもオススメですよこの車。
車は
「乗って楽しい、見てうっとり」
が大事です。
間違いなくFL5はソレを兼ね備えています。
快適で速く、カッコいい。
FL1シビックも気になってきましたね。
1400kg台の車重も意味があるのかもしれません。
仮の話ですがこのまま車重が
1200〜1100kg台になっていたら、
間違いなく速いけど恐ろしく暴れ馬な
未亡人製造機になっていたかもしれません。
重い槍が真っ直ぐ飛ぶのと同じ理屈と思います。
ただVSA、アレは怖いから辞めてくれ。