ロードスターの某ブン・読書・営繕かるかや怪異譚 その弐・小野不由美・☆☆☆☆☆に関するカスタム事例
2022年07月06日 18時27分
R6年3月10日、2代目となる魂赤のNDを納車しました。 ドライブと読書と映画が好きなアラフィフオヤジです。 呼ぶときは「ハル」でお願いします。 フォローはコメントのやり取りのある方のみとさせていただきます。 言い合いになりそうな場合には、CTの規定に則り即ブロックします。 R6.3 「ハル@マグローズ🐟」から改名
今朝、某ブンでtwo-k写☆
今朝すごく自然に信号無視してスーッて通り過ぎてく白い軽自動車がいて、こっちが間違ってるのかと思って交差点内で止まっちゃいました。
怖っ!
こういうヤツに限って、免許返納せーへんのう。
【読書記録】
(45),『営繕かるかや怪異譚 その弐』小野不由美:著(角川文庫)
あらすじです。
壁の隙間から見える隣りの部屋には、美しくも悲しい芸妓さんがいた。
貴樹はその芸妓の生活を覗き見していくうちに、次第に惹かれていく。
そしてついに会おうと決心するのだが、なんとその部屋はずっと空き部屋だったという——(芙蓉忌)
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「十二国記」「ゴーストハント」シリーズで有名な小野不由美さんの最新刊です。
世にも不思議な怪異譚が6編。
主人公は営繕屋の尾端。
彼は営繕屋であって、霊能力者でも陰陽師でもない。
探偵でも刑事でもない。
なんの特殊能力ももたない普通の一般人です。
しかし彼が出てくることによって、事態はガラッと変わり、事件は解決に向かいます。
それまでの陰鬱とした不気味さや絶望感が、正反対の感動へと優しく変わります。
その展開が見事過ぎて言葉も出ません。
さすがの小野不由美クオリティ。
他の作家とは一線を画します。
本当に怪異が発生したのかはわかりません。
しかし当人だけはわかっている。
その原因たる建物に纏わる造形と知識、そして真面目さや正義感。
普通の人なのに、強烈な安心感がある人物です。
恐ろしかった怪異が、ラストには愛おしくさえ感じられてしまう。
清々しい読後感と考えさせられるテーマの数々。
ほんと、お金を払ってまで読む価値のある作品です。
読んでよかった!
怖いのが苦手な方でも、めちゃくちゃ楽しめる不思議な怪奇ミステリです。
☆☆☆☆☆星五つ