RX-7のNA8Cさんが投稿したカスタム事例
2022年02月05日 23時10分
ロードスターNAから乗り換え、FD3S1型に乗ってる20代男性です(車と同じ年齢です)。今のところほぼノーマルです。ノーマルで末長く乗っていきたい気持ちと、弄りたい気持ちが常に拮抗しています。 初心者ですが、日記を書くような気分で始めてみました。よろしくお願いします。
みなさま、固着したフランジボルトのアドバイスありがとうございました。おかげさまで、先ほどなんとか外せました!!!丸一日かかりましたが、凍結スプレーをかけまくり、バーナーで炙りまくり、みなさまの声援をエネルギーに変え、車高ギリギリのワンサイズ大きいレンチで力の限りトルクをかけたら外れました。最高の気分でした。
しかし、喜びも束の間、外れて5秒でまた新たな難関にぶち当たりました。車体からぶら下がる不気味な黒い影。そう、マフラーハンガーのゴムです。
「ゴム」という言葉の持つ軽妙な語感から、私はこんなものすぐに取れるだろうとたかを括っていました。割り箸で作った手製の鉄砲に輪ゴムをかけて遊んでいた幼少期の頃から、私の頭の中でゴムは柔らかさ、柔軟性の象徴でした。あらゆる物体を傷つけず、しなやかに、緩やかに接続する、優しい拘束具としてのゴム…。
しかし、私の目の前に立ちはだかる真っ黒な分厚いゴムは、優しさとは対極にありました。しなやかさを期待してそっと触れたマフラーハンガーのゴムは、その驚異的な固さをもって手のひらに反発し、私を裏切りました。30年近くに及ぶ私とゴムとの親密な関係は、この瞬間、あっけなく終わったのです。
戸惑う私はそのゴム目掛けて、とりあえずクレ556を噴射しました(ここ数日、例のボルトとの格闘が続いたせいか、なにか問題に突き当たった時、私の右手は反射的にその赤いスプレー缶を求めるようになっていました)。
しかし、私の戸惑う気持ちを表すかのように、クレ556は次第に息を切らし、ついには完全に呼吸を停止しました。クレは空になりました。
冷たくなったクレ556缶を右手に、邪悪に黒光りする分厚いゴムを、私は今、底知れぬ絶望と共に見上げています。