ランサーエボリューションのミッションブロー・タービンブロー・メタルブロー・4G63・DIYに関するカスタム事例
2021年11月03日 21時04分
30万キロを間近に控え、ミッションの不調が顕著でしたが、9月末に十勝サーキットの走行会に参加した際にとうとう4速が旅立ったため、ミッションを交換を交換することになりました。
(場所をお借りして作業したので写真はありません)
ミッション脱着の際に、以前より問題だったクランクシャフトのスラスト方向ガタが異常に大きいことがわかり、自宅でメタル交換をすることにしたので備忘録がてら記載していきます。
基本的には消耗品交換ですが、とりあえず車が動くようになれば良いレベルの素人作業しかしていませんので、あまり参考にはされない方がよいと思います。
ちなみにクラッチについて
いつも結局クラッチの消耗を待たずにミッションないしエンジンを降ろすことになるので、毎回中古クラッチを使っています。
タービンのブローも判明しました。満身創痍ですね。
オイルパンを剥がしたところ、スラストメタルの破片がごっそり出てきました。ストレーナーにも詰まっていたので、もう少し走っていたら潤滑不良でエンジンブローは避けられなかったでしょう。
スラストメタルの地金に負け、クランクシャフトも少し減ってしまいました。ショップさんなどで組む際はまずこの時点でエンジン換装になるでしょうが、私の手元ではそれなりの遊びに使えれば良い車なのでこのままで全く問題ありません。
親メタルもダメージが大きかったので交換します。流れたスラストメタルから近い3番は顕著ですね。
ベルト類でクランクシャフトが保持されているためか、1番のアッパーメタルだけはスンナリ抜けそうになかったので、無理せずに、それ以外を交換していきます。剥がしたメタルにはスタンプでサイズ番号が書いてあるので、同じものを注文します。
ブロックをよくオイルを切ってよく脱脂し、メタルの摺動面へは組み付けペーストを塗布したのち、ブロックとクランクシャフトの隙間へ滑り込ませていきます。
脱脂が完璧ではないせいもあるでしょうが、案外すんなり入りました。
スラストメタルは摺動面の向きに注意し、指で押し込むだけです。
ラダーキャップにもメタルを取り付け、元に戻した姿です。
この時点でのスラストガタは0.13mm程度、クランクが減った分のなじみを多めに見積もっても0.25mmの標準値に収まるでしょうから、幸いエンジンはまだまだ使えそうです。
タービンは、今まで壊してきた物の部品を寄せ集め洗浄、海外製オーバーホールキットを使い組み立てます。
ランタボのスペアタイヤのセンターハブ部が、カートリッジスタンドとしとピッタリだったので作業が大変捗りました(笑)
全てを取り付け、無事試走も終えました。ボデーは至るところクラックだらけでヨレヨレですが、まだ頑張ってもらいましょう。