3シリーズ クーペのATF交換・DIY・BMW・その気になれば自宅でできるシリーズに関するカスタム事例
2021年01月28日 20時58分
本日のDIYはATF交換です!今回は廃油の処理が面倒なので職場の作業場を使用しました😅
BMWのATFは無交換推奨と謳われているものの、実際交換したがっているオーナーさんもかなりの数います。
◯万キロ以上無交換だと壊れるとか、滑りやシフトショックは交換しても変わらない等、色々な都市伝説がありますが、、、ZF製6HPのATF交換手順を頑張って書いていきます٩( ᐛ )و
お時間がある方、どうぞ読んでやってください🙇♂️
作業車両はマイカーのE92 335i(N54前期6AT車)2008年式です。交換時走行距離は104555km。記録簿やメンテナンスファイルの履歴を見る限りATの交換歴及びフルード交換の履歴はありません。オイルパンやボルトの固着もあったので恐らく無交換です🥳
必要な工具
トルクスソケット一式、13mmメガネレンチ、トルクレンチ、E型ソケット一式、フルードを入れるためのポンプ
(灯油のアレでも代用できます)
交換前に確認した症状
・クリープが弱い
・停車時のシフト操作によるガツガツするショック
・2から3速に上がる際クラッチを蹴ったようなキック
・ATF油温が高く、高速(170km/h以上)で走行してい
る状態で4速から全開で5速へ上げるとギアが入らない(ニュートラルに入る感じ。アクセルを戻すとギアが繋がります)
※この症状はZF6hp21の持病として海外でも同じ現象が確認されています。このトラブルの発生原因はソレノイドの閉鎖不良やバルブボディーの詰まりも可能性としてあります。
今回の作業は、一度フラッシングをしてから、ATオイルパンを交換して、新油を入れます。
作業手順
1、アンダーカバーを外し、ATオイルパンを露出させます
2、フィラーボルトを外します。(車体左側AT後部側面にあります)8mmのL字ヘックスで外します。
3、AT底部のドレンボルトを外します。かなり勢いよくフルードが抜けるのでガレージなどでやる際は注意してください。4リットルちょっと抜けますので6リットル入る容器があれば受け止められます。
4、オイルを抜き終わったらドレンボルトを締めます。今回はオイルパンを後ほど交換するので適当に仮締めです
抜いたオイルはこんな感じです。真っ黒ですね😅
5、オイルを注入します。リキモリの1800TOP TECを使用しました🥳この状態で約4リッター前後入ります
6、オイルを入れている穴からオイルが溢れてきたらフィラーボルトを締めます。ここまでの行程はMT車のミッションオイル交換と同じです!
7、車のエンジンを始動します。
8、エアコンをOFFにし、エンジンが冷えてる場合はアイドルアップが落ち着くまで待ちます。
9、回転が落ち着いたらブレーキペダルをしっかり踏みながらシフトレバーを
P-R-N-D-M/T(スポーツモード)-M1-M2
と順番に操作していきます。
各ギヤを10〜15秒ほど保持して下さい。
↑こんな感じです。寒すぎて鼻息荒くなっていますがご容赦下さい😇
ここから先は、オイルパンを交換するかしないかで作業工程が変わります。
10、エンジンを止めます
11、フィラーボルトを外します
12、ドレンボルトを外し、オイルを抜きます
流石に1回じゃまだ汚いですね😅ここからオイルパンを外していきます٩( ᐛ )و
13、写真中央のアンダーカバーのステーを外します。10mmのボルトでとまっています。
14、オイルパン後端部のマフラーステーのボルトナット2本を外します(マフラー側のトルクスは外さなくても平気です)13ミリのメガネレンチを使って回りドメをしながらトルクスを緩めます
15、オイルパンのボルトを外していきます。アルミボルトのトルクスは頭がなめやすいので手回し工具で外します。
(全部一気に外すとオイルパンが落ちて来ます。2本ほど緩めて残しておくと作業場が汚れません😆)
オイルパンの中にオイルが1.5リットルほど残っているのでこぼさないようにして下さい。
16、オイルパンが外れました👏汚れなどが気になるかもしれませんがウエスで拭いたり、パーツクリーナーを掛けまくったりするのはやめましょう。(当然ですがこの状態でエンジン始動は絶対にNGです😅)
17、パッキンあたり面を清掃します。ウエスなどは糸くずが出る可能性があるためペーパーウエスなどがおすすめです。
外したオイルパンのマグネットはこんな感じでした。鉄粉まみれでデロデロです。
18、あたり面を清掃したら新しいオイルパンのパッキンに薄く新油を塗っていきます。(締め込んでいくときにパッキンがよれたりシワができにくくなります)
19、オイルパンを合わせ、ボルトをつけていきます。
この時は本締めを行わず、指先で回らなくなる程度でOKです
20、ボルトを全部入れ終わったら、本締めを行います。
15Nmで内側から外側に広がるように締めていきます。
全て閉め終わったら時計回りに再度トルクをチェックし、緩みがないかを確認して下さい。
21、外したマフラーステーと、アンダーカバーのステーを戻します。
22、手順5〜9(オイル注入まで)を行います
23、ギアチェンジが終わったらATFの油温が30〜50℃
になるまでアイドリングさせます(診断機があると便利です)
24、温度が規定内になったらエンジンは掛けたままフィラーボルトを外します(吹き出したりすることは無いので安心して下さい🥳)
25、フィラーボルトから溢れるまでオイルを追加します。添加剤などを入れるときはこのタイミングで入れるのがオススメです。
26、オイルが溢れて来たらフィラーボルトを締めます。規定トルクは8Nmだったかと思いますがトルクレンチが入らないので勘で締めました。
(フィラーボルトはゴムパッキンが一体型のものになります。可能であれば新品を用意するのがオススメです😆)
27、オイルパン周辺を清掃したらアンダーカバーを戻します
28、ATの学習リセットを行います。バッテリーターミナルを外すか、診断機がある方は診断機にてリセットをかけて下さい😆リセットを行わないと効果が体感しにくい事があります。
29、リセットが終了したら工具を片付けて作業は終了です。お疲れ様でした🐌🐌💦