BGFKさんが投稿したカスタム事例
2025年03月08日 12時27分
オーディオメインです♪スペックじゃなくて音を語ろう♪音じゃなくて音楽を語ろう♪語るのでなく音楽を感じよう♪
アナログ音声回路でクリップするとはどういうことなのか
検証してみました
1番大きなポイントは、
増幅回路において、入力信号は電源電圧を超えて増幅(振幅)することはない
その手前で歪む(クリップする)ということです
以下、順に
今回、出発の出力はスマホのアナログ出力
だいたい0.5Vでした
次にこれをオペアンプによるプリ回路に入れます
このプリ回路は、帰還抵抗を可変にして増幅率を約2倍〜13倍に調節可能としました
でこのスマホのアナログ出力をそのまま突っ込んでゲイン全開としたところ、約7Vの表示で、概ね13倍になってました
次に入力レベルを上げるためにスマホから真空管プリアンプに入れ、そこでMAX出力としました
2.92V
ここでオペアンプ出力地点での測定
オペアンプの電源電圧を±12V、つまり振幅落差24Vでの波形の変化です
18V付近からクリップしています
次にパワーアンプのスピーカー出力のところでの計測です
負荷抵抗は8Ω
こういう感じでクリップしました
左に書いてある数字ですが、
このDCDCコンバーターの入力電圧に対する出力電圧です
トランス型のコイルであるため一次側の変動で二次側も変動します
つまり、パワーアンプの電源電圧は入力電圧の変動で変わります
分かりやすい画像撮れませんでしたが、
電源電圧が低いと早くクリップしはじめ、電源電圧が高くなるとそれだけクリップポイントが上がります
ちなみに今準備中のES9038Q2Mのアナログ出力は0.8Vでした
これはやっぱりな、で車載DACでビフォーのCS4398から少し最大音量が下がったのでパワーアンプの入力部の定数を微調整して最大音量を確保したりと最近作業したばかりなんですが、
たぶんDACの基盤がポータブル仕様ということがあり、もしかしたらDACチップの仕込みでアナログ出力レベルが抑えられているのかなと考えてます
クリップさせないことを考えると、最上流のアナログ出力は1V程度で十分だと思いますね
最下流のパワーアンプの電源電圧はせいぜい±30V程度
一方パワーアンプ本体のゲインは固定でだいたい30倍くらい
手前のどこかで絞ることになるわけで、
仕様としてハイボルテージな出力の機材は使いにくいなと自分は思います
市販カーアンプの「ゲイン」というのは今回の機材でいうプリアンプ回路のゲインを調整するものか
(自分が知ってる範囲では、KICKER ZRとか、 XM-6020、10020とか)
あるいは
XES-M1とかM3はプリ回路なしで完全入力レベル調整の位置か、
で
これまでも何回か言ってますが、クリップ直前が美味しいゲインなのか、はあまり意味のない定義だと自分は思います