GRヤリスのGRヤリス・GR ヤリス RZ "High performance"・GRヤリス1stエディション・GRヤリス前期・トヨタに関するカスタム事例
2024年08月04日 01時56分
時代に沿った車の楽しみ方を模索した結果、ある一つの答えに辿り着きました。
「令和に生きるなら令和車に乗る」
(↑ここだけ見たら大変炎上しそう)
まず前に乗っていたFN2は3月末で降り、
車両は売却しました。
ホンダ最後のNA VTECシビックを所有出来たのは大変「誇り」に思います。
しかし、
様々な理由から、どうしてもこの車を乗り続けるという選択は出来なかったのです。
・大変頻繁に壊れる
年式を考えたら様々なところにガタが来るのは致し方ないこと。
しかし余りにも頻繁に壊れすぎてまともに走れないのでは車としての機能を果たせていない。
私みたいな山猿の端くれとしては、
まず「所有しているのに走れない」事が何よりの苦痛となります。
・部品が出ない
今のホンダに宗一郎スピリッツなど有るものか。
いくらUK車両とは言えABSセンサーが廃盤とはなんたる怠惰。
その他走行に必要な部品も順次廃盤予定。
古い車両のユーザーを切り捨てる癖に、
イベント事があると
「F1参戦の歴史が〜」
「モータースポーツにより培われて来た技術が〜」
などと都合の良い時だけ過去の栄光ばかり謳うメーカーに成り下がった今のホンダに敬意など全くありません。
...アレだけ売れた初代フリードの部品がもう一部出ないんですよ?どう思います?
・費用対効果が得られない
おそらくこのFN2をFD2の純正より速くするのには、途方もない金額と時間がかかる。それこそ3桁万円の金額でしょう。
・社外パーツが無い
本当に恵まれない車両。
どこのメーカーHPに行っても綺麗にFN2の欄だけ無いのである。もはや存在を忘れられていて車両側が可哀想とも思う。
パーツが無い=個性も出しにくい。
イジる楽しみも少なくなる。
前述した内容も相待って、長く付き合っていける車としてはかなり厳しい条件が揃ってしまっていました。
シビックのイジり方見てた方や
Twitter見てくれてる方、
はたまた自分と走った事がある方は分かると思うんですが、
自分「ラリーが好き」でして。
それもWRCとかではなく、全日本やTGRラリーみたいなちゃんと市販車ベースで走ってるクラスのラリー車がめっぽう好きなんですヨ。
Rally2車両とかまで行っちゃうともはや別物じゃないですか(好きですけどね)
そういったラリーのために作られた車両ももちろん好きなワケですね。
ランエボだったり、インプだったり、はたまたストーリアX4だったり。
ずっとそういった車両に憧れがあったワケですが、令和を迎えてまもなくYouTubeを彷徨っていた自分は衝撃のCMを目の当たりにしたんです。
そこには狭い林道を横を向きながらカッ飛んでくる3ドアの妙に幅が広い、当時はまだベースモデルが出たばかりで、そもそも見慣れていなかったヤリスと思しき車。
FF乗りの自分にはその「スライド」が前輪駆動のソレでは無く4WD特有の動きと即理解出来ました。
「なんじゃこりゃ!?」
ハッチバックが好きな自分からしたら、
まさに性癖にドンピシャ。
WRCの為に鍛え上げられたという車両をGRブランドで販売するという事実は衝撃的でした。
さらに元整備士の自分からしたら、
・整備性
・故障リスク
・アフターパーツの豊富さ
を全て兼ね備えていることに定評がある
トヨタからそんな化け物を売るというのは堪りません。
気になって気になって、
死ぬほど詳細を調べ散らかしました。
リアに向かって低く落とされた室内の利便性フルシカトのカーボンルーフ
ランエボ以上に張り出したフェンダー
現行スープラよりデカいブレーキローター
脅威の直3 1.6L 272馬力
そんなに素ヤリスと変わらないチープな内装
(ラリーベース車お決まり)
調べれば調べるほど、入ってくる知識は魅力に変換されて脳へインプットされます。
オタクの起源は絶対にこの「魅力への変換」が根源な気がする。
まさしくトヨタが本気で作り上げた
「エボリューションモデル」
だったワケです。
もうこの時点で、
本気で「好きな乗りたい車」に昇格してしまっていました。
なにより
「こんな車、もう2度と出ない」
と思ったんです。
しかし当時はシビックも買ったばかりでしたので、そこから年月は流れてしまいました。
ですが数年経つとシビックも
・エアコンが効かない
・天井が落ちてきた
・様々な場所がいたちごっこに壊れる
と、だんだんマズイ状況に。
そんな中、二度と出ないと思ってた
GRヤリスの後期デビューが発表。
様々な改良が施されより洗練されたモンスターに。
何より「あの内装」はめちゃカッコいい。
後期もかなり考えましたが、
既に抽選枠が終了していて...
(当時を知る方ならSNSがそれで騒ぎになったのも知ってるかと)
しかし後期が発表されたからなのか、
前期の相場がほんの少し落ち出したのです。
後期再販を待つか悩みましたが、
自分が惚れたのはやはり前期のあのデザイン。
あとマイチェンで性能が上がったとて、そもそも前期の性能すら完璧には使いこなせないであろう僕には関係なくね?
後期だとフォグランプが無くなってしまうデメリットも。
視界優先な自分としてはフォグ無しはちょっとキツい...
「後期に特別こだわる必要も無いなら、前期で良いじゃない👀」
と心の中の天使さんが囁きまくりです。
よく考えてみれば、
前期は「凄い車」
であり
後期は「さらに凄い車」
てだけです。
凄い車で十分じゃないか、
前述した通りどうせ完璧に乗りこなすテクニックなんて自分には無いのですから。
後期が発表されたからと言って、前期が遅くなるわけでは無いのだから。
来年には家庭の環境も大きく変わる予定の自分、
「今まで色々理由を付けて、様々な事で何度もお前は後悔して来た!買うなら多分今しかないぞ!」
と一念発起。
憧れを現実にする為、
シビックを手放しました。
こうして2024年 7月1日
遂に手に入れたGRヤリスのグレードは
RZ High Performance
機械式までは要らないが、
最低限デフは欲しかった為、唯一トルセンデフが装着される最上位グレードの選択となりました。
狙っていたわけではないのですが、
図らずとも購入した車両は1st Editionでした。(モリゾーサイン入りガラス)
ここでようやく、冒頭の話になるわけですね。
「令和に生きるなら、令和車に乗る」
どういう事かと言いますと、
何もかも「今(現代)」を基準に作っているんですよね。
まず、真夏でも快適にエアコンが効く...
そこかよ!?て言うかもしれませんが、
かなり大事ですよコレ。
エアコンの耐久性と効き具合はめちゃくちゃ大事です。
平成10年代ではまさか静岡県が40℃超えの気温になるなんて想定していないでしょうし、
平成中期年代のホンダ&スズキのエアコンなんか耐えられずにみんな壊れます。
普通に乗るだけでエアコンが壊れるのが当たり前ではいけないのです。
死にますよほんと。
ましてやエアコンレス車なんて、
とても乗れたものではありません。
そして特筆すべきは、やはり車の完成度の高さ。
平成の車をバリバリチューニングして、令和の車に勝つぞ!みたいなのはロマンの塊で自分も大好きなんですが、
令和に作られたマシン達はそのロマンを残酷にも現実という名のアスファルトに叩きつけて来ます。
工場からラインオフされた時点で、あんなレベルの速さを持っているのですから、とても生半可なチューニングでは太刀打ち出来ないと思ってしまいました。
サーキットなんかでは話は別なんでしょうけど。
僕らが走る山猿のステージでは桁違いの化け物と感じました。
物価が高騰する世の中では、
最終的なコスパの面でも有利と考えます。
高騰する日本のチューンドベース車、
例えば300万でFD2シビックを買って来たとしましょう。
中古約400万のGRヤリスと勝負できるだけのスペックにFD2を完成させるには100万で足りるかと言われたら微妙ですよね、、、
そしていつかは壊れ、
部品は高騰しており、ホンダはパーツを作らなくなり、税金も高い...。
維持できる人ももちろん居るとは思いますが、決して多くは無いと思います。
かつ、そういった車は何かしらの犠牲を払いますよね。
静粛性だったり、乗り心地だったり。
GRヤリスに限らず、
令和のマシン達はその辺りを犠牲にする事なく、生まれ持ったままの姿でそれだけの、あるいはそれ以上のパフォーマンスを発揮できるのです。
勘違いしてほしく無いのですが、
令和の時代に平成の車なんてクソだ!っていってるわけじゃ無いですからね。
前述した通り、僕自身チューニングカー大好きな人間なんです。
ハイテク武装した現代マシンを、チューンドカーと腕でぶっちぎるみたいなヤツ。
僕も今までそちら側でした。
ただ、一度乗ってしまうと現実ってのが見えてくるんですね。
「あ、俺のシビックじゃどう頑張ってもコレには勝てないや...」
ジェネレーションギャップなんて言葉で片付けていいのかは分かりませんが、少なからずショックだったんですよ。
シビックはターボが無いとはいえ2Lで200馬力。
リッター100馬力を達成している凄い車のはずなんです。
なのに、ターボ付きとはいえたった1.6Lで272馬力。
そしてそれを4WDで武装したはずなのに、車重はFN2より約100kg近く軽いだなんて。
考えていたより、実際に体感すると時代の進化は残酷に感じてしまいました。
純正でこんなに凄いと、今まで積み上げて来た努力が水の泡になるような感覚で。
と、落ち込んでいたのは最初だけでした。
結局考え方なんですよね。
僕の考え方、捉え方が「まだ平成だった」んです。
壊れにくい車、ポテンシャルの高い車に乗ってスポーツ走行を楽しみつつ快適に。
令和の走り好きとしての「新しい考え方」を選択したと思えば良いのです。
積み上げてきた努力は確かに車のチューニング部分だけで見たらそうかもしれませんが、そこで身につけた「ドラテク」「経験」は絶対にGRヤリスでも活きます。
自身の「立場」が変わっただけです。
今度は僕が
平成の化け物チューニングカーから
「逃げる側」です。
幸い僕の周りはそういった方々でいっぱいです。
楽はさせてもらえないでしょうね...w
皆これ見よがしに「分からせ」に来ると思いますw
イニシャルDの中里みたいな
・32Rに乗り換えたらライバルだった奴がライバルじゃ無くなった
みたいな事にはなりませんw
そういった訳でありまして、
Twitterにはとても書ききれないGRヤリスという選択に至った私の独り言をつらつらと綴らせて頂きました。
中古車ではありますが、
今一番元気と活気に溢れているトヨタを、一緒に応援したいという気持ちの表れでもあるんです。
人生初のトヨタ車がこの車で本当に良かったと心から思いますね。
そこそこ無理して購入した車両ですが、
今のところ車への不満は一切ないです。
【買って良かった】の一言ですよ。
(あ、前オーナーへの不満があるので、それはまた別の機会に汚い言葉を準備して綴らせて頂きます)
コレからゆっくりと自分好みにイジっていくつもりなので、よろしければ温かい目で見守って頂ければと思います。
投稿頻度もちっとは上げないとね...
追記:カーチューン いい加減プレビュー機能付けろ。