ムーヴキャンバスのワンオフ・ワンオフエアロに関するカスタム事例
2022年05月24日 09時13分
静岡西部で、なにか作ってたりします。 基本フォロバしますので、気軽にフォローしてって下さいませ。 当方身体障害者で大きい施設では車椅子でないと移動出来ません。車椅子マークの駐車場を利用している画像も出てきますがご理解いただけたらと思います。
FRP作業に入ります。
今回はこんなのも使ってみます。
#30サーフィスマット。
FRPなんかの素材のガラスのマット、
「#数字」ってな表示があります。
決まった面積での重さ、たしかオンスがそのまま数字になってるそうで、簡単に言えば厚さにあたります。
一般的なガラスマットは#450なので、#30はかなり薄いことになります。
サーフィスマットだと繊維も細かいようです。
これを細かい角なんかに最初に使うことで、型から浮いたりするのを防いだり、気泡を減らしたり出来たりします。
個人的FRP作業グッズ。
一番改善されたのはこのボトル。
汚くてすみません。もう10年以上使ってるもので。
中には道具洗浄用のアセトンが入ってます。
そして中には、混ぜ棒、パテ用のヘラ、FRP作業用のハケが入ってます。
この中で保管してます。
混ぜ棒とヘラは、きっちりキレイにすればこの中で保管する意味もないのですが、多少洗浄が雑だった時は残ったカスとかが取れやすかったりします。
差が出るのはハケ。
それなりに洗浄しても外に出しておくと毛が固くなって再利用不可になりやすいのですが、洗浄後アセトン入りのボトル内で保管すれば高確率で再利用可能です。
そして洗浄自体もボトル内壁でハケの毛をグニグニしてあげるだけでいけたりもするので、洗浄作業がかなり楽になります。
素人にはおすすめです。
サーフィスマットをいい加減にちぎっておいて準備完了。
まずはリアの下の板から貼っていきます。
サーフィスマットだと、ちょっと細かい角なんかでも比較的浮いたりしないで貼れます。
便利。
自分の場合ですが・・・
樹脂は100~200ccくらいずつ作ります。
樹脂はハケで塗っていきますが、樹脂が硬化し始めるまでに無理なくハケで塗れるのが、自分には200ccくらいって感じです。
作業しやすい平面なら最高で500ccくらいまでいけます。
で、作った樹脂を使いきったら、その都度カップとハケを洗浄してます。
ちょっと面倒に思えるかもですが、洗浄しないで次の樹脂を作ってしまうと、樹脂塗ってる途中で前に作った樹脂が固まり出して、樹脂内にドロドロが出来てしまったり、ハケの芯が固くなってきたりで余計に面倒になったりする事かあったので、毎回洗浄する事にしてます。
サーフィスマットのあとは普通のガラスマットを貼ります。
本来はいきなりコレ貼ればOK。
角なんかは細かくちぎったらのを貼ってます。
大きいとずれたり大きい気泡出来やすかったりと作業の難易度が高くなりますので、自分のレベルに合わせて細か目にしてあげれはいいと思います。
大きいままでないと強度が出ないとか、厚さのムラが出るとか、そんな意見もあったりしますが、ワンオフ製作の場合は、その後加工するのが前提となりますので、この段階では気にしなくていいかと。
強度の面でも、必要に応じてリブ入れれば全く問題なくなります。
自作ワンオフならなんでもありですから。
そうそう、基本的にこの後に加工が入るので、ゲルコートも使っていませんし、樹脂はノンパラ(硬化しても若干ペタペタが残り再度FRP貼る時の食い付きが良い樹脂)を使ってます。
ある程度貼った状態ですが、解るかな?
色にムラがあります。
色が薄いところはFRPが薄いところってことになります。
ガラスマットを小さめにして作業するとこうなりやすいですが、こんな感じに色で判断出来ますので、必要に応じて厚さ足せばどうにかなります。
下の方が色が濃いと思いますが、このくらいになってれば個人的にはOKです。
ということで、リアの下の板、FRP貼り終えました。
素人なのでほぼ半日作業です。
そして長い休憩後、フロントの下の板にもFRP貼りました。
これでほぼ1日作業。
時間はかかってますが難易度は大したことありません。
そういえば・・・
ガラスマットを小さめにして作業するともつ一つメリットがありました。
大きいまま作業すると「バッサバッサ」となり、ガラス繊維が飛んで作業用の服が必要だったり、体がチクチクしたりします。
小さめにすると、「バッサバッサ」とはなりませんので、チクチクしにくいんです。
自分なんかは普段着のまま作業してます。
こういう点でも楽に作業出来るかも。