190シリーズのハイドロサスペンション・アキュームレーター交換・W124 共通システム・車高調整・お盆休み後半の作業に関するカスタム事例
2022年08月14日 21時54分
いつも👍をいただきありがとうございます。
お盆休みも後半です。いつもながらのメンテナンスにお付き合いください
アキュームレーターの交換です。台風一過の休日にはもってこいのネタですね!
シトロン乗りの方はよくご存知のようにスフィアとかアキュームとか可愛らしい名前で呼ばれているアイツです。
190Eシリーズは16V系に標準装備されています。同世代のW124,S124なども採用されています。
シトロン様の特許を買い求めて装着された優秀なシステムです。それでは進めてまいります。
注意:油圧配管のネジを舐めたら以上終わりです。又、ゴム類に非常に攻撃性の高いオイルを飛び散らせてしまっても大変な目に遭います。
自身がオイルを浴びてしまう事も最悪です。
右側のリヤです。
いきなりの下血状態で大変恐縮です。15分程で治ります。
左側です。
エキゾーストパイプの真上に設置されています。遮熱板は有りますが…………。
ここは、後ほど工夫します。作業としては、この2つを外して取り替えたら終了です。
2.5-16Vはリヤ二輪がハイドロです。フロントは一般的なストラットです。
レベライザーバルブの設置位置です。ついでに少し磨いてみました。なかなかの高額部品です。無事で良かった
バルブ本体からアームが出ていてその先にボールジョイント付きのリンク、そしてその先はリヤのスタビライザーに固定です。
車高や荷重の変化をスタビの変移で感知してレバーを動かす事でハイドロオイルの流量をコントロールしています。この油圧システム自体に電気的な配線は有りません。いわゆるメカ的な制御を行なっています。
昨年の夏の作業でドライブシャフトCVジョイントグリス入れ替え、ドラシャブーツイン、アウト交換、シャフト塗装を行なっています。
左側の遮熱板を加工して取り付けました。
少し大きくして元の板にかぶせて二重構造にしてみました。長持ちしますように!
エア抜きとレベル調整(車高調整)です。
接地状態でエンジンをかけてレベライザーバルブのアームを上下して車高の変化を見ます。
調整前はリヤが超シャコタンです。作業スペースを確保するために左右のリヤタイヤ下にレンガを1枚かませています。
エンジンを止めてリザーバーのオイルレベルを確認します。
排出量は500ml程度でしたのでレベルゲージを見ながら適量注入します。新油はほぼ透明
車高を測って作業前後の高さなどを確認しています。
今回は、新しいアキュームレーターを楽しむために車高を標準高さに戻しています。
オマケの作業です。
腹下の配管固定用ブラケットをキレイにしてみました。材質はステンレスのようです。
すみません、配管はそのまま手付かずでした。
レベライザーポンプとリザーバータンクです。ここにも電気的な配線やセンサーは全く有りません、
オイルの漏れとオイルの量を確認して作業終了です。
ハイドロ専用リヤサスペンションです。
写真はW124 500E用ハイドロサスペンションです。190Eと互換性が有ります。油圧が無いのでスカスカです。
これに限らず、サスペンション周りやブレーキも互換性がが高いですから色々と入れ替え可能です。
190Eは走りの肝となる各種部材をより大きな車であるW124と共有しているのですから余裕があります。
凝縮感はこちらの方が上のように思われます。
ハイドロサスペンションに戻ります
自車にも500Eのハイドロサスペンションを実装しています。このサスペンションはショートストローク対応です。
おおよそ10ミリ程度ですが、標準のハイドロサスペンションとはそこに違いがあります。ハイドロの特長である
車高の調整です。これが出来る事からどうしても少し車高を下げたくなります。その時に下げる事を想定していない
標準のハイドロサスペンションはトラブルにつながる可能性が有るからです。早期のオイル漏れなど内部の部品は供給
されませんのでハイドロサスペンションはアッセンブリー交換です。そこそこお高いお値段です。
自分で壊す事の無いように注意しましょう!
同じシステムなのに190Eはアキュームレーターの寿命が短い
アキュームレーターの設置場所が違います。W124.S124共に室内のトランクルームもしくはラゲッジルームの床下に設置してあります。
全く環境が違います。190Eは外です。しかもエキゾーストパイプの真上とかです。これでは………。外犬と……。
調整が出来ない
減衰量を高めるとか硬めにするとかが出来ない(レベライザーオイルを変更すると変わります?)レベ抜きにされている車も見られます。ビルシュタインのアキュームとか無いですからそこは困ります。車高も上記の理由から限界が有ります。フロントサスペンションは自由に出来てもリヤがレベでは…………。こんな声もあります。