911 クーペのKUJIRAさんが投稿したカスタム事例
2022年04月22日 12時22分
タル坊をリビルトして3年半が経過。
今も変わらずトラブルと向き合う覚悟でぶん回して成長を見守っています。
出来る限り手を入れても必要以上に負荷を与え続けていくと必ず悲鳴を上げる場所が出てくる。
50年以上前に製造された高性能なメカの塊だから
徹底的にウィークポイントを洗い出しその都度修正をして信頼出来る車を仕立てるわけです。
タル坊もようやく安定してきて久しくリフトに上げてなかったけど、やっぱり今回も見直すべき場所がありますね。
ミッションと足回りは異常無し
ブレーキフルードは要交換
ドラシャの緩みもガタも無し
だけどブーツとパッキンは要交換
エンジンは組み上げてから6000km
慣らしが終わってから3年ほど未開封です
しっかり熱を入れて回し続けて一通りのガタも出しきったかなとオイルの滲む場所をメモして清掃
今回はタペット調整と各ブロックのトルクチェックをする予定です
クランクプーリー2周でカムが1周の120°間隔
プーリー1周目とコイルの1番合わせ
1-6-2-4-3-5の点火順になります
エンジントレーを外し
タペットカバーの開封
エンジン積んだままタペット計測出来るよう、
シム交換出来る治具を作ってあったので使えるかチェック。
おぉ綺麗に入るわ〜って喜びながら先にトルクチェックをする事に。
エンジンをリビルトした際に腰上はやり直し済み
ヘッドボルトも24本打ち替えてます。
ヘッドボルトを2.9kg/m
タペットブロックを2.5kg/m
トルクレンチで遊びを見ながら閉めてくとやはり緩みが出てる。
ヘッドボルトは2.5kg弱程に緩んでてオイルも滲むわな〜なんて考えながら対角に均等になるように作業をしてたら1番EXでパキッとトルク抜け。
嫌な予感しかしない。
当時の911は重量の増加を嫌いマグネシウムのクランクケース、それだけでアルミに比べて10kg以上軽いそうな。
ただし想像の通りに柔らかく脆い。
実際ヘッドボルトを打ち替えた時はネジ山が無事で良かったと言ってたくらいでした。
お爺さんのマグケースに新品のヘッドボルトを打ち込んだわけですから熱膨張のお釣りでやられた感じでしょうかね。
ボルトは折れてなく多分抜けてる。
おそらくマグの雌ネジがやられましてエンジン降ろして腰上全バラ確定。
やば〜!
と言うのもスケジュールが立て込んでて308のエンジン積みに&仕上げに
19のミッション組み込み。
アルヴィスの仕立て直しにLマグナも来るわで
やばい〜🤣
リフトは一日しか予約してないので早々に部品を注文してエンジンを降す段取り。
準備万端で部品の到着を待ちつつ、
今週でエンジン降ろす時間があるかどうか。
クランクケースのヘッドボルトはこの際24本ともヘリサート打って雌ネジの補強する事に。
しかし目測で真っ直ぐ軸穴を開けるなんてムリなので治具の製作を依頼しました。
今回は時間的に余裕も無いしタペット調整とトルクチェックだけの予定だったんですけどね。
まさかの腰上全バラでシリンダーからバルブからロッカーアームまで仕立て直す事に。
まぁでも今のところ予期せぬトラブルはほとんどないですね。
組み付け時点で何か思う所は必ず修正をタル坊が言ってくる感じです。
重整備で腰は重いけど気分は浮かれてます🤣
エンジンオイル先に交換しなくて良かった〜笑
久しぶりに赤ちゃんトラック出動です🚚