MINIのDIY・メーター交換に関するカスタム事例
2021年02月08日 18時58分
これまでもこれからも、自分の愛車は、燃費が悪く、壊れることもあり、人も物もあまり運べず、税金は重課され、手放す時には二束三文?。でも愛着があればそんなことは気にしません。我が愛車は移動手段てだけじゃないんです。手入れを行き届かせるべき愛用の道具だったり一張羅でもあるんです。時にはペット、時には伴侶、手を掛ければ応えてくれて、まるで鑑のように自分の行いがきっちり還ってくるのです。そんな私も身体のあちこち壊れはじめたクラシック。今日も私と愛車、頑張れ頑張れ、東へ西へ
クラシック・ミニ。
生産が終わってから22年も経ちましたが、パーツ供給と先人達の知恵の共有が続いているおかげで維持していく道は閉されることはありません。その代わりハードルやら泥濘みやらの障害は多々あります。具体的には、値段が高い。複製産品でクオリティが落ちる。工夫や流用で乗り切るしかない。etc. etc.
今回、導入したパーツはメーター。ミニ界隈では「センターメーター」で通っているもので、速度、走行距離、残燃料、警告灯とインジケーター各種、をまとめてダッシュボード中央に配置したものです。
ミニの運転席周りで一番特徴的なこのメーター。旧車ならではの雰囲気アップに貢献しているものなのですが、なにせアナログ式なので経年劣化が招く欠点として、
・速度をメーターに伝えるケーブルはいつか必ず切れる。
・距離計(オドメーター)の数列がxx999.9なんて並びになると、運が悪いと空転してしまいそこで数字が止まってしまう。
・内部ゼンマイの劣化で速度表示があやしくなってくる。
・ケーブルを受ける軸が摩擦で焼き付き固着してしまう。
・特殊なケースとして、車両とメーターが適合していない(見た目がほぼ同じメーターでも車両の設定ごとに確か20種類ぐらいあるとか)。
・パネルランプや各インジケーターの白熱球の宿命としてフィラメントは突然に切れることもある。
旧車に乗っているとトラブルには慣れっこで、時々は諦めることでスルーしたりもできるのですが、速度計は車検でチェックされる項目のひとつですし、メインテナンスのタイミングを図るのに距離計は動いていて欲しいものです。
速度計のキャリブレーションやオドメーターの修理は不可能ではなく、計器修理を専門としている業者があるので私も2回ほど利用したことがありますが、工賃は技術料と人件費なので、安いと見るか高いと見るかはお世話になる回数にもよるでしょう。
昨年、高速道路を走行中に速度計の針がストンと0表示になってしまったことで、メーターを取り出して分解、清掃をして業者の手を借りず作動するようにはできたのですが、ウッドパネルから始まり、メーターカウル、邪魔な油圧計、各配線などと、取り出し作業の煩雑さを痛感、どうせ元通りにメーターを付けるならしばらくトラブルとは無縁なものを付けたくなりました。
そこで一念発起して、見た目はそのまま、中身は最新の「電子式センターメーター」を導入しました。
エンジン始動時に動作チェックのためか演出なのか針が振れるところがなんとも楽しいじゃありませんか。
距離計はOLED表示なので止まることはもうありません。オリジナルには無かったトリップメーターが追加されて便利に。
速度計はパルス読み取り式なので、これでケーブル切れとはオサラバ。狂いも起きないし、タイヤサイズを変えようが、ミッションを変えようが、何度でも再設定で正確にできます。
新発売時から3年くらいずっと気になっていたものだったので、高値というハードルを超えて手に入れられたこともそうですが、自分で悪戦苦闘して配線したので、出来上がった時の悦びは二重三重です。
(追記)
去年6月に施したパーキングブレーキ警告灯も引越しました。今度は意味もなくなんとなく右側にしましたが、David Brown Mini Remastered は左側が油圧警告灯、右側がパーキングブレーキ警告灯なので、意図せず似たような仕様になっていたことに後から気がつきました。
外したオリジナルのメーター裏
ボルテージレギュレター(電圧を制御するパーツ)があったり、警告灯やインジケーター、パネルランプがそれぞれ単体なので配線がゴチャゴチャになり易い。一度外すとどれがどれやらわからなくなることもしばしば。
電子式メーターの背面
コネクターひとつで超スッキリ
これがメーターケーブルの代わりになるもので、ミッションのファイナルの回転をパルス信号に変えてメーター側に送ります。それに警告灯などの配線をまとめました。コネクターからはトリップメーターのリセットや初期設定に使うボタンが延びています。