アルトバンのSIRAKOBATO超理論・カウンタック・コアンダ効果・ウェッジシェイプ・くさび形に関するカスタム事例
2022年12月15日 09時35分
カウンタックの尖って下に
下がっているデザイン
ウエッジシェイプ(くさび形)
前の空気に押されて
フロントは下がるんじゃないの
SIRAKOBATOって奴
カウンタックは浮き上がるって言ってたけど
そんなわけないじゃん
どう見ても浮き上がるような車じゃないよね
やっぱSIRAKOBATOって嘘つきだわ
説明がなければ、みんなそう思うよね
はい実は、SIRAKOBATO、、嘘つきです😜
冗談はさておき
なぜウエッジシェイプ(くさび形)
がリフト方向に持ち上がってしまうのか、?
上の図はくさび形の物体が
左方向に動いた時の空気の流れです
上側に流れた空気は
上の方で空気が集まります
そして、くさび形の横の空気の流れは
その上の流れに引っ張られるように
後ろに広がるように流れていくのです
そうなると
上に流れた空気は高圧になり
横に流れた空気は負圧になります
空気は高圧から負圧に流れますので
上の図のような空気の流れと
なってしまうのです
空気の曲がりにはコアンダ効果が起こると
説明しましたよね
ウェッジシェイプの形の場合
上から横に流れる空気によって
上側の力が生まれるのです
そしてこの力は
速度を上げるほど前側に移動することになり
高速ではカウンタックは
フロントが浮いてしまうのです
ですので
大量に売れたアメリカでは
フロントのリフトフォースに悩まされていた
日本と違い
実際に高速で使うことが多いので
オーナー達は本当に悩んでいたと思います
で、このようなフロントウィングを
キャノンボールという映画で見たことがあると思いますが
実際にアメリカでは
このようなフロントウイングをつける人が多かったと
聞いています
ただし
カウンタックのプロトタイプ
ガンディーニが設計したプロトタイプには
このリフトフォースは発生しなかったと考えます
なぜなら
フロントの下の部分
丸みを帯びるように下に下がっている
そう、この丸みによって
下側のダウンフォースを作っていた
正面からの写真を見ればわかりますよね
正面から見ると
下側でダウンフォースを作る幅
ボディ横のリフトフォースを作る幅
だいたい一緒ですよね
つまりボディ横で起こる
リフトフォースを
フロントの下の丸みで起こる
ダウンフォースで相殺していたのです
実はこれだけではない
さすが、奇才天才ガンディーニです
ウエッジシェイプな F 1マシンといえば
ロータス72
車業界にウエッジシェイプが流行ったのも
このマシンがあるからといっても
過言ではない
ですが、ウエッジシェイプ
フロントが浮いてしまいます、、、😅
そこでロータス72は
フロントの先の部分に
ボルテックスジェネレーターを
SIRAKOBATO魔改造の
空力改善テープのようなものですね
そのようなもので
フロントのリフトを防いでいた
どういうことかと言うと
この先にあるボルテックスジェネレーター
(空力改善テープ)
によって強い渦を生み出し
その強い渦によって力強い
空気の流れを後ろに流すことによって
その空気の流れが横に行かないようにした
空気の流れが横面に行かないため
ウエッジシェイプ横の角で起こる
コアンダ効果による
リフトフォースを打ち消していたのです
ガンディーニが設計した
プロトタイプのカウンタックには
このボルテックスジェネレーターがついていたのです
それは上の丸い部分
フロントのトランクの後ろの部分ですね
そこの部分にあえて段付きをつけていた
この段付きによって
フロントガラスの空気の流れは
横に流れなくなり
フロントのリフトフォースを
打ち消すことができるのです
やっぱりガンディーは天才です
その素晴らしいプロトタイプを
空力についてよくわかってない人が
再設計したために
カウンタックのフロントは
浮くようになってしまった
ちょっと残念なのです😥