コルベット クーペのコルベット・吸気系チューン・afe・afcoに関するカスタム事例
2018年09月14日 20時49分
2輪/4輪/他、国内外のレースでデータロガーやECUを扱う電気系レース屋が副業。昔はバイクで8耐とか走ってました。 写真はほぼ携帯、時々NikonDfです。 C7 Z06にはこれから手を入れていく予定です。 よろしくお願いします。
要約: 吸気系チューンで700馬力!
Z06は吸気・冷却系から手を入れ始めました。
今回文字多いので、興味のある方だけどうぞ(^_^;)
なぜクールインテークだけで46馬力も上がるのかというと、Z06はノーマルC7の466PSにスーパーチャージャーで最大0.8barを過給し、659PSを絞り出しているのですが、インテークはノーマルと同じなのです。
排気量6.2Lから実質11L相当になっているエンジンに対して、当たり前ですが吸気が全然足りません。
なので、吸気系を効率化するだけで700PSオーバーが狙えます。
もともとこのLT4エンジンは馬力に対してトルクがバカでかい仕様です。例えば、ランボルギーニウラカンは 580PS/55kgm、特別高性能版のペルフォルマンテでも 648PS/61.2kgmです。
対してZ06は 659PS/89.8kgm。実にトルクが1.5倍もあります。
ちなみに最速のアベンタドールのスペックは 700PS/70.4kgm。マクラーレン720Sは 720PS/61.2kg。
勿論上が回らないという事でもありますが、中低速からの加速で名だたるスーパーカーを総なめにするのはこの馬鹿トルクが理由です。
しかも、ターボではなくスーチャなので3000rpmも回っていれば100kgm近いトルクが出ています。サーキットで、どうしてもパワーバンドから外れるポイントで、この特性が効いてきます。本当にどこからでも、335/25/R20の後輪を軽々ブレイクさせる加速が可能です。
電子制御も空力も一世代遅れているC7コルベットが、ルマン耐久でポルシェ911RSRやフェラーリ458を凌いで優勝したり、一時期ニュルの最速タイムを持っていたのはこのエンジンの貢献度が大きいと思います。ミスに優しいのです。
発熱対策と吸気温度を少しでも下げるためにラジエータも強化します。
ラップし続けるには明らかに冷却が力不足です。これでも全っ然足りません。
どこまで手を入れるか、正直迷う部分もあります。お手軽にスーパーチャージャーのプーリーを換えて過給圧を上げ、1000PSオーバーにする事もできますが。。。
壊れず、走りの質の高いマシンにするには、やはり次は電気系でしょうね。