WJSN(ウジュ)さんが投稿したカスタム事例
2025年02月02日 10時26分
オーディオメインですが、たまに趣味のネタも…
新年にあったオフ会に着く直前で音出しが不安定になり、最後には音が出なくなったこのアンプですが、今回のシステムを構築した知人が修理がてらカーオーディオのアンプを中身を見てみたいということで預けていたのですが、修理が完了したということで戻ってきました。
天気が良ければ本日にでも交換しようと思ってましたが……
で、とりあえず備忘録的な感じに色々書きます。
大きさの比較にカセットテープを。
このスペックは最大なので、定格だと25Wらしいです。
mac audioというブランドのことをどのくらいの方が知っているかわかりませんが、ドイツ(西ドイツ)のブランド?と認識している方もいるようですが、確かにブランドを立ち上げたのはドイツ人ですが、初期モデルのアンプの設計や生産、そして経営は日本人に協力を求めたということだそうです。
現在アルニコのフルレンジスピーカーを販売しているPH◯S◯のK氏が代表をしたり、西ドイツパイ◯ニア社長だった人が開発携わったりと、中身は国産ブランドと言っていいアンプでした。
(このアンプの後に会社を売却したので、ドイツ生産となり、同じmac audioでも作りや音は違うそうです)
で、今回カーオーディオの常識を知らない知人に、こんな狭い空間で。しかも1人か2人くらいでしか聴かないのなら、パワーはいらん。と力説され、最初はイマイチ納得していなかった自分ですが、実際に完成されたシステムの音を聴いて納得しました。
そうは言ってもほとんどの皆さんは、こんなパワーで前後5way(合計10コ)のスピーカーなんか鳴らせないって。ってなると思います。
が、全然鳴らせます。
なんなら25Wもいらないそうです。
なので、このアンプをあえて修理して使ってみることにしました。
と、この話は素人がわけわからん持論を言ってるわ程度に聞き流してもらっていいのですが、とりあえずこのアンプの故障の原因ですが。
・ゲインボリュームの基盤のランドの面積が少ない上に配線が細すぎてボリュームを使用することで負荷がかかり、振動も相まってハンダが取れたり目に見えないレベルの断線をしていた。
・マイナスドライバーでのボリュームの調整もデメリット。ということで、ボリュームノブの交換をして、配線も太めのに交換しランドをパスしてワイヤリングも変更。
このアンプ1990年代後半に作られたのですが、故障の原因となるようなハンダクラックやICの不具合、そしてコンデンサの異常もなし。
ただ、一部のコンデンサに液漏れがあったため、予防措置で全数交換。
もちろんオーディオグレードなんか使わず一般用の安いタイプに交換です。笑
自分の耳では一般用とオーディオ用の音の違いはわかりません 笑
あとはこのアンプ、電源回路はなくリレーを使うタイプで、とても単純なシステムでメンテもやりやすく?壊れてにくい。そして12Vという環境では大げさな電源は無意味だそうです。
自分にはさっぱりわかりませんが。
ということで、カーオーディオの作業ができませんので、以前にH/Oで見つけた
・再生してもすぐに止まります。
・早送りはできますが、巻き戻しはできません。
というジャンクなナカミチのカセットデッキを修理してみることに。
ちなみに、上記の症状はほとんどの場合、アイドラーという部品のゴムが劣化によりツルツルになって、カセットテープが回らない。とううパターンなので、それなら自分でもイケる!
となって引き取ってきたわけです。
ナカミチとしては一番下のモデル。
2ヘッド、シングルキャプスタンという必要最低限の機能しかないですが、素人が修理するには最適なモデルです。
はい、スカスカです 笑
しかし、他のメーカーと違って調整用の半固定ボリュームがたくさんあります。
こういうの見ると「ナカミチだなぁ〜」って思います。
スカスカなので、メカの取り出しもとても簡単。
この後は写真を撮るのを忘れてしまったのですが、パネルを外してアイドラーのゴムを紙ヤスリで磨いて、ツルツルのゴムをザラザラにしました。
案の定、早送り・巻き戻し・再生もするようになりました。
テープスピードやアジマスの調整は機械がないのでやってませんが……
一度覚えてしまえば、とても簡単な修理だと思います。
とは言え毎回、今回のようなアイドラーのゴムの研磨で復活するとは限りません。
他にも原因があったりするわけですが、ボタンが反応して少しでもテープが動くとなれば、今回のような修理で復活する可能性もある。という感じです。
もしトライしてみようという方がいたら、ナカミチのこの一番下のモデルはオススメです。
ちなみにヘッドの状態が良かったのも購入の決め手だったのですが、やはりナカミチのヘッドは音が違う。
デジタル機器の音の違いはわからないのですが、カセットデッキのヘッドやレコードプレーヤーのカートリッジの音の違いは感じます。
これはいい買い物だったので、しばらく使うことにします。