911 クーペのKUJIRAさんが投稿したカスタム事例
2022年04月26日 21時29分
休日の朝はチビクジラーと散歩🛵
そこのタンポポ取れとか言って前見てないから
ずっこけるチビクジラー
キャーって叫び声を聴きつつタンポポの撮影
エンジンO/Hの事で頭がいっぱい
だんだんバルブとかピストンに見えてきた
でコケたなと
前見てないからだよ馬鹿🤣
わさ〜って植物が一斉に育っちゃうのが春らしくて気持ちいいですよね
クルマいじくるにはもってこいの季節🌞
ともあれチビクジラーも満足して一息☕️
タル坊の補機類を完全に取っ払いエンジンを降ろしました
3年前に何度も同じ作業をしてるし余裕と思うも、いざ始めると驚く事に何も覚えていない有様
シワの増えない伸びきった脳味噌の人達はやりながら何とか思い出し摘出に成功です笑
クランクケースを中心に広がる無数のシリンダーフィンと前方まで伸びるトランスミッション
リアの重量増加を嫌ったポルシェ博士はマグネシウム製のクランクケースにこだわり設計
もはやこれはミレニアムファルコン的な🤣
今回のエンジンオーバーホールではクラッチプレートを外さないので近所の工場から空冷ポルシェ専用のエンジン台車を拝借
ここは世話になってる整備工場でオヤジは70歳くらいの超腕利き、ベントレーでもフェラーリでもエンジン開けて直してしまう凄いジジイ
ポルシェのヘッドボルトのトルクは?と問うと3.5〜4kと即答する生きるウィキペディア
エンジン台車貸してって電話したら
好きなだけ持ってきなよっていつもありがとう
話はそれましたがトランスミッションを外してお立ち台へゴー
カバーを外してカムチェーンにアクセス
クランクを回して1番シリンダーの圧縮上視点とカムギアの刻印を確認
バルブリフトの動作範囲を計測して組み込み時の修正を考慮
同様に右バンクも計測してバルブタイミングを適正値に修正する算段
5.4-5.7が適正値なので左バンクが対象ですかね
関係ないけど本当にカッコいいエンジン
レーシングカーって雰囲気満点💯
次はカムキャリアのロッカーアームを総ざらい
ポルシェのアームシャフトってこれで止まってんの?って感じの構造と言うか
このボルトをヘキサゴンレンチで絞めると
テーパーナットになってるこちら側が引っ張られて膨らみ食い付くという構造なんです
インレット&アウトレットで12バルブ
組み込み精度が悪いと軸が飛びだしてエンジン破損する事もあるようで神経使うポイント
ロッカーアームは遊びが無いようシム入れ調整必須
カムキャリアを外してバルブを分解
構造上EXにオイルをまきやすいポルシェのエンジンだけどバルブの当たり面は綺麗っぽいのでリップシール交換で大丈夫かな
それからシリンダーチェック
こちらは問題無し
そしてようやくクランクケースのネジ山を引きちぎったヘッドボルトと対面
知らせてくれてありがとう✌️
恐れてたクランクケースの割れはなく一安心
軸径を広げてマグネシウムと熱収縮率の近いヘリサートタップを打ち込みます
前回エンジンをオーバーホールした際にマーレ社のシリンダーとピストンを入れました
ついでに折れやすいと噂のヘッドボルトも強化スタッドに打ち替えたんですがコレが原因
収縮率の大きい新品のボルトを50年物のお爺さんマグネシウムに打ち込んだんですから当然か
結果マグネシウム保存の法則に従いネジ山の補強となった訳ですが今回はメンテナンス時のトルクチェックで雌ネジが飛んだのが幸い
ただ、ボルト抜けが走行中に発生してたとしても規定トルク3.5k程度なので一本抜けても普通に走りそうな感じもするエンジンって気も 笑
さてと。。。
仕事が山積みでっす🤣