911 クーペのKUJIRAさんが投稿したカスタム事例
2020年01月27日 06時57分
おはようございます🌞
寒いのか暖かいのか、まるでわからない今年の冬。
寒けりゃ寒いと文句を言って、暖かければ寒さが恋しいと言う始末。
雨だって言ってたのに晴天な週末、久々にタル坊と沢山遊んできました。
72年産まれの911Sのタル坊は本来2.2L−Sエンジンですが、レストアでウチに来た時点で930用の3.2Lが載ってました。
どうせナローの911Sを作り直すなら最高に気持ち良い911作ろうと、いわゆる901型エンジンで一番面白そうな2.2L−Sエンジンに載せ替えています。それは73RSと同じハイカムが入って圧縮が高いエンジンだから。
エンジンは釜上のピストン&シリンダーからまるっと組み直してキャブはメカポンじゃなくIDA46Φウェーバーダウンドラフトにチェンジ。足元もKONIとビルシュタインの合わせ技でスムーズそのもの。次のステップは排気だったんです。
しかし70年代当初にポルシェのエンジニアがスポーツエキゾーストにセッティングしたスポーツマフラーが手に入らず難航。
OEMと言うか社外は沢山あるんですけど純正のスポーツエキゾーストを知らないのに、どう言った経緯かもわからないサイレンサーをつけても満足できそうにない。
まぁそれでも上出来だし気持ち良いから満足。RSの2本出しはカッコいいけど、正直そんな変わらないでしょ?くらいの見込みで忘れかけてた去年の暮れ。
73RS用サイレンサーのプレゼントを頂ける事に。嬉し涙をぬぐい、意気揚々と1ヶ月に渡る取り付け計画がスタートしました。
しかしタル坊はポルシェのノーマルサイレンサーで左側1本出し。
中央2本出しのレンシュポルトの排気口は当然この高さに2本来るので装着はバンパーを切るか、マフラーを切るかです。
そんな相談してるその場で、マフラーは切り落とされていきました。
触媒と言うか、、、
気休めの網目が露わ。
当然にマフラーカッターをワンオフする事に。
ちなみにこれは本家911レーサー。
誰の車両かは分かる人には一目瞭然。
以前に投稿した935や906然り、今も昔もこの位置でこの特殊なクッキーカッター。
実は密かな憧れだったんです。
なのでタル坊も無理言って🙏
レッツゲットファイア🔥作ってもらいました。
伝統的にヨーロッパのレーシングポルシェは必ずこれが付いてるんですよね。
って事で仮組みして位置合わせして。
タル坊も気合い入れて溶接⚡️
その後、ガスボンベ色の化粧直しへ。
タル坊がぶら下げるノーマルマフラーと同じく、スペースシャトルの部品を工作する特殊な工場にアルミ溶射塗装へ出しました。
アルミによる放熱効果も錆び対策も相まって一石二鳥。
そして待つ事2週間。
ニャンともワンだふるな仕上がり🙌
一ヶ月がかりで本組みにたどり着き、ようやく日の目を見ました。
ヒュンヒュンがビュンビュンになってアイドリングからパワフル、クッキーカッターの真ん中もちゃんと焼き色が入りました🔥 そして肝心の抜けも嘘のように素晴らしい👌
抜け過ぎず詰まり過ぎず。マフラー交換前にこれで満足と思ってたのに、一層車体が軽く感じられるように。
これでようやく、タル坊の煮詰めが一巡り。7000rpmまでパワフルに伸びるしステアリングから伝わる情報も豊富。
このまま2巡3巡として姉さんくらいの車に成長してくれそうです。
しかしタル坊もびっくりよな😂
チミは立派なレンシュポルトだ🥺
このデケデケデケって乾いたアイドリングの音。
ノーマルマフラーの紳士的な佇まいも良かったけど、これくらいヤンチャな方がやっぱり良い。
1つ目のコーナー入口でシフトダウンからの回転の収束と、3つ目のコーナー中間でノーズがするっとインへ向く感じ。これぞポルシェって感じです。
軽いステアリングと鼻先でリアトラクションの塊、6000rpm回さないくらいでも以前よりパワフルで刺激的な加速と減速とサウンドになりました。
男の子はいつまでたっても金がかかって、すぐに壊れそうなオモチャが大好き。
ハイオクガソリンに包まれて身を守る配慮はこれっぽっちもない時速200kmオーバーの棺桶でタイヤをつけた爆弾💣
これは好きな映画の一節です。
そんな楽しくオイリーな週末でした🙌
今週もほどほどに頑張ろ〜🔥