RX-7のNA8Cさんが投稿したカスタム事例
2022年02月07日 01時35分
ロードスターNAから乗り換え、FD3S1型に乗ってる20代男性です(車と同じ年齢です)。今のところほぼノーマルです。ノーマルで末長く乗っていきたい気持ちと、弄りたい気持ちが常に拮抗しています。 初心者ですが、日記を書くような気分で始めてみました。よろしくお願いします。
みなさま、マフラーハンガー外しのアドバイスありがとうございました!パンダジャッキの持ち手と、クレ556の跡継ぎとして迎え入れたワコーズのラスペネを駆使し、どうにか本日無事にマフラー外すことができました。みなさまのおかげです。
新しいマフラーは、中古で安く買えた、お馴染みの藤壺レガリスRのオーバルテールです。ほんとはRマジックのウルトラサイレントマフラーのデュアルテールが欲しいのですが、パワーFC推奨だったのと、納期が半年と言われたので(個人的にテールは青色の焼き加工ではなく銀色のままにしたかったのですが、そうなると特注になってしまうとのことでした)、まずは純正に構造が近いレガリスにしました。
いざ、緊張の初アイドリング。エンジンをかけた瞬間、私の想像を遥かに超えたなかなかに図太い重低音があたりの静寂をつん裂きました。評判では「純正に毛が生えた程度」とさんざん聞いていたので、これにはちょっと面食らいました。しかし、せっかく3日もかけて変えたマフラーです。「ちょっとうるさいかも」という素直な気持ちを押し殺し、しばしその音色に耳を傾けることにしました。きっと、静かな純正から変えたためにうるさく感じているだけ、耳が慣れればこの音も物足りなく感じるはずだと、自分に言い聞かせ、そっと目を閉じました…。
私は、以前、サイドステップとLEDテールの取り付けのために、大阪の藤田エンジニアリングに行った時のことを思い出しました。朝の10時前、誰よりも早くショップに到着した私の前に、社長は大地を震わす爆音を轟かせながら現れました(実際、少し地面が揺れていたような気がします)。社長は朝の大阪に遠慮して回転数を落とすようなことは決してしませんでした。むしろ、その重低音が朝の大阪の一部であることを声高に主張するかのように、社長の魔王号は吠え続けていました。
あの時のソニックマフラーの戦闘機のような重低音と比べれば、今目の前で響く重低音はプリウス並みと言ってもいいはずです。いや、もはやテスラと言ってもいいでしょう。そう言い聞かせて納得した瞬間、作業していた実家の玄関から両親が飛び出してきました。
レガリスRの迫力ある重低音に感動して飛び出してきたわけもなく、その表情はやはり険しいものでした。しかし、彼らもこの数日間、私がどれだけ苦労してマフラーを交換したか知っています。決して「うるさい」という四文字を口にすることはしませんでした。その言葉はいまこの世界で最も口にしてはならない禁句の一つであることを、その場にいた誰もが無言のうちに感じていたからです。
「うるさい」という冷酷無比な言葉の代わりに、作業を終えたばかりの私への最大限の配慮と敬意を含ませつつ、父はこう言いました。「それにしてもすごい音だねぇ」
その言葉は、京の人間が相手の欠点を嫌味たっぷりに指摘するようなやり方とは違って、誰も傷つけるはずのない、優しさに包まれた無害な言葉であったがゆえに、このマフラーが「うるさい」という圧倒的な事実を、車検時の騒音計のデシベル表示よりも遥かに残酷に示していたのでした…。
…ということで、純正マフラーに再び戻す検討もしつつ、しばらくはレガリスで様子をみようと思っています。今回、だいぶコツは掴んだので、付け外しはスムーズにできるようになったと思います。
(とはいえ、車内ではそんなにうるさい感じはしないので、住宅街でのアイドリングだけ気をつければ大丈夫かな、という気はしています)
みなさま、ひとまずご協力ありがとうございました!
今後とも温かく見守っていただけると幸いです。