レンジローバーヴォーグのプロペラシャフトベアリング交換・3rdレンジ・レンジ沼・プロペラシャフト取り外しに関するカスタム事例
2025年06月01日 22時45分
本日はずっとほったらかしにしていた異音のメンテしましたのでその内容です。
まずは症状です。
このくらいの回転数の負荷の低い状態で等速で走るとフロア下あたりで、ゴーゴーと異音とわずかな振動のような感じでなってました。
おそらくプロペラシャフトの中間にあるベアリングだと思いながらなかなか手をつけずにいました。
季節的に今が1番やりやすいのと次の遠出前にメンテしなくてはと重い腰をあげました笑
DRLやアルカンターラ風はすぐにやるけど笑
交換するパーツは
このベアリングです。
純正は高いのでOEM品で手配してました。
かれこれ半年は暖めていました笑
使う工具はそれなりに準備必要です。
・ラチェット類一式(13 16 18とかのサイズ必須)
・ラチェットエクステンション必須
・T12のトルクスソケットとメガネ
・16 18ミリのメガネレンチ
・ポンチ
・ベアリングプーラ(無くても今回はいけた)
肝心のベアリングとプロペラシャフトは今感じにマフラーとマフラーの遮熱板のしたに隠れていて見えません。
見えるのは右側のトランスファー部とプロペラシャフトの接続フランジ部分のみです。
リアのデフ側もこんな感じにほぼ隠れています。
フランジがギリギリ見える程度
肝心のベアリングは指のあたりに隠れてます。
手前がトランスファー側で奥がデフ側です。
まずは遮熱板を外さないことには始まりません。
その為にはマフラーが邪魔です。
以前のトランスファー部のオイルシール交換時にも記載しましたがマフラーはワンピースで外すのが恐ろしく辛いです。
なので画像様にジャッキで支えて、各マウントの固定を外してマフラーを下げて遮熱板を外せるスペース作ります。
マフラーは150ミリほど下げると遮熱板が外せるスペースが確保できます。
遮熱板を外すと赤く囲ってるベアリングとプロペラシャフトが姿を現します。
このベアリングの固定2箇所と
プロペラシャフトの固定を外してペラを下ろします。
フロント側はT12トルクス頭のボルト6本で固定されてます。
リア側は16ミリのナットが6箇所です。
ちなみに取り付け時のトルクはメンテナンスマニュアルには85Nmとあります。
どちらも外す前にこんな感じに線入れて同じ関係で戻せる様にしておきます。
しなくてもいいのかもですが念の為。
そして緩めた後錆びていてプロペラシャフトとデフとトランスファー側のフランジとの嵌合部が固く抜くのに叩いたりこじたりで苦労しました。
取り付け時のトルクは70Nmとマニュアルに記載あります。
フランジ部外れたらあとはマフラーの隙間からプロペラシャフトを下ろします。
重いです。
下ろすとこんな感じに。
中央のユニバーサルジョイントのところにベアリングがついています、
こんな感じにベアリングとブラケットの間はゴムのブッシュでつながれてます。
ブッシュがちぎれているわけでは無く見た目的には何もなさそう
ベアリングを外すには赤丸のボルトを緩めてユニバーサルジョイントのところで分解する必要あります。
これが18ミリでメガネレンチくらいしか入りません💦
そしてめちゃくちゃかたい。
ホントは卓上バイスとかにシャフトをクランプして緩めないといけない感じですが今回は強引にシャフト固定して緩めました
緩めるとスプライン部が抜けます。ここは固着してなかったのであっさり抜けました。
プロペラシャフトもバランスどりされてるから線引いて戻す位置を覚えておきます。
左が外したベアリング
右が新品のベアリング
見た目は特に何もないけど、外したベアリングをでで回転するとゴリゴリ感がすごく伝わってくる。
もしかすると原因はこのゴリゴリ感かもしれません。
新品にはゴリゴリ感はありませんでした。
ベアリング挿入用の専用SSTなんてないのでポンチで少しずつ叩いて入れていきます。打ち込み前にシャフト部を清掃したのですんなり入りました。
本当は専用SSTが存在する様です笑
ユニバーサルジョイントも逆の手順でこんな感じにボルトを入れて締めていきます。
このボルトのトルクは97Nmとマニュアルに記載あり。
入るトルクレンチないですけどね笑
なのでここは手で締めるのみです。
次の為(次はないと思いが)に固着されては困るのでスレッドコンパウンドを塗布しておきました。
効果はあると信じてます(笑)
固かったプロペラシャフトのフランジ部はこんな感じの嵌合になってるので錆を落としてグリスを薄く塗っておきました。
戻す時はマフラーは仮固定しておいてジャッキでリアのタイヤが浮くまであげます。
そうすることでトランスファーと穴とデフの穴位置をタイヤを回してデフが回せるので簡単です。
これでプロペラシャフトを入れてからは固定していきます。
仮固定したらベアリングも固定して、前後のフランジを本締めしていきます。
後は最初の逆で遮熱板を戻して、マフラー戻したら終わりです。
ここまで約5時間作業でした💦
少し乗りましたが改善したと思う。
あとは高速などでホントの等速で負荷下げた時の確認できたらヨシとします。