スカイライン GT-RのLMlimited・新車化・エンジン製作・エンジンオーバーホールに関するカスタム事例
2021年03月07日 22時59分
エンジン製作その①
主治医から作業行程の写真が数百枚!送られて来たので数回に分けてご紹介したいと思います。
今後、エンジン製作予定されている方の参考になれば幸いです。
私が製作依頼したエンジンのベースは、BCNR33純正エンジンではなく、かつて日産で販売していたニュルのベアエンジンがベースです。
LM limited購入店でストックしていたものを、車両購入時に搭載したものです。
エンジン製作に至った理由は、シャーシリフレッシュ、ゲトラグ換装、エンジン製作からボディレストアを全て最高レベルで実施し、新車のようなLM limitedにしたいとの思いからです。
シャーシリフレッシュとゲトラグ換装は完了したので、今回の作業は第三段階になります。
ニュルエンジンなので、ブロックは当然N1ブロック、24Uです。当初は新品を購入するつもりでしたが、主治医から「この状態なら再利用すべき。適度に熱が入って枯れ切った最高の状態だ」とのアドバイスから加工して再利用となりました。もうこれ以上熱で歪まないので、加工後に変形する事がないのが最大のメリットだそうです。この辺りは製作者の考え方で変わると思います。
ブロック上部を面研、今回組み込むピストンに合わせてボーリング&ホーニング加工を施しています。
純正社外問わず、ピストンは微妙に個体差があるので、1番から6番までセットするピストン径を一つ一つ計測し、それに合わせてボーリングしています。ピストンの順番間違えると組めないほど精密に加工するそうです。
メタル関係は全てNISMOです。
クランクは純正ですが、曲がり修正、重量合わせ、バランス取りとフル加工です。この辺り一つ一つの積み重ねが吹け上がり、レスポンスに大きく影響するのだと思います。
クランクがセットされました。
クランク加工の効果です。普通に回っているようですが、主治医曰く、無加工の状態では必ずバランス悪いところや引っかかりがあり、こんなに軽くスムーズには回らないそうです💦
コンロッドも純正品ですが、これも全て重量合わせとバランス取りでフル加工です。
ピストンはHKSの鍛造、STEP2なのでニッケルメッキ+モリブデンコート仕様ですね。
口径は87パイなので気持ち排気量アップします。
コンロッドと鍛造ピストンをセット
クランクとコンロッドを鍛造品にしないのは、500馬力までならこの組み合わせが費用対効果が高いとの主治医の判断によるもの、浮かせた費用は他の加工や部品購入に充てています。
クランク、コンロッドもフル加工で吹け上がりとレスポンスを追求した仕様になっています。
ピストンがブロックに組み込まれました。
ここまで来ると、エンジンらしくなってきますね☺️
細かい部品ですが、コイツも忘れずに
その②に続きます。